【 2002年2月16日号 】

低価格なALL-IN-WONDERが発売に、ビデオチップはRADEON 7500

ALL-IN-WONDER 7500ALL-IN-WONDER 7500
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 TVチューナー+キャプチャ機能搭載ビデオカードの定番ともいえるATIのALL-IN-WONDERシリーズに、RADEON 7500ビデオチップを搭載した新製品「ALL-IN-WONDER RADEON 7500」が登場した。ビデオメモリには64MBのDDRメモリを搭載しており、実売価格は、英語版リテールパッケージ品が26,980円~28,800円、バルク品(白箱入り)が24,800円~25,800円と、上位モデルの「ALL-IN-WONDER RADEON 8500DV」に比べてかなり安く、注目を集めている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「ALL-IN-WONDER RADEON 7500」は、一言で言えば「ALL-IN-WONDER RADEON 8500DV」の廉価モデルといったところで、主な違いは、搭載するビデオチップの種類とIEEE-1394インターフェイスを装備していない点だ。確かに3D表示などの描画性能は若干劣るが、IEEE-1394インターフェイスを持たない以外に機能的な優劣の差はほとんどなく、「ALL-IN-WONDER RADEON 8500DV」が現在4万円台~5万円台で販売されていることを考えると、コストパフォーマンスという点おいては「ALL-IN-WONDER RADEON 7500」のほうが有利。もちろん、電波式の多機能リモコンとUSB接続の受信ユニットのセットも付属している。

 ただし、TVチューナーユニットが「ALL-IN-WONDER RADEON 8500DV」が搭載していた小型タイプではなく、以前の「ALL-IN-WONDER RADEON」などと同じ細長のものになっているのが気になるところだ。未確認だが、以前のALL-IN-WONDERシリーズのように国内のステレオ放送に対応していないという可能性もあるので、この点については注意が必要だ。

 また、ATIの製品仕様によれば、コア/メモリクロックがそれぞれ260MHz/180MHzと(ATIのFAQより)、通常のRADEON 7500搭載ビデオカードの値よりも低くなっているのも残念な点だ。これは「ALL-IN-WONDER RADEON 8500DV」にもあったことで、あくまで推測だがやはりキャプチャ機能などの安定動作のためにはコア/メモリクロックの引き下げが必須ということなのかもしれない。

 TVチューナーユニットの国内ステレオ放送への対応状況が気になるところだが、「ALL-IN-WONDER RADEON 8500DV」と同様にリモコンセットが付属し、機能的な差異もほとんどないことからお買い得感は高い。価格も手頃なため、従来同様にTVチューナー+キャプチャ機能搭載ビデオカードの定番製品として幅広く普及することになりそうだ。

 なお、このほかのRADEON関連の情報としては、輸入代理店の興隆商事によると来週中にRADEON 7000搭載ビデオカードのPCI版が入荷する予定があるそうだ。

□ALL-IN-WONDER RADEON 7500(ATI Technologies)
http://www.ati.com/na/pages/products/pc/aiw_radeon_7500/index.html
□興隆商事
http://www.kohryu.com/
【2001/12/8】「ALL-IN-WONDER RADEON 8500DV」が登場、IEEE-1394もサポート
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011208/etc_aiw85dv.html

 (ATI ALL-IN-WONDER RADEON 7500)

[撮影協力:コムサテライト3号店TSUKUMO eX.興隆商事]


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