【 2002年2月16日号 】

FREETECHの超薄型Socket 370対応自作PCキットが3.5インチHDDに対応

NEW BABYNEW BABY
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 本体サイズが295mm×272mm×63mmという小型かつスリムなPCケースが印象的だったFREETECHの薄型デスクトップPC自作キット「NEW BABY GT-100」の改良版が2製品発売になった。ともにSocket 370に対応した「NEW BABY GT168ES」「NEW BABY GT168BS」という製品で、実売価格はそれぞれ31,800円、40,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 薄型CD-ROMドライブの採用などにより厚さ63mmというスリムボディを実現していた前モデル「NEW BABY GT-100」は、その小柄さゆえにHDDは2.5インチタイプのものしか搭載できないというデメリットがあったが、今回登場した製品では、本体サイズはそのままに電源ユニットを小型化することによって3.5インチHDDの搭載を可能にしている。前モデルが唯一抱えていた弱点を見事に解消したというわけだ。

 特に上位モデルとなる「NEW BABY GT168ES」では、マザーボードにi815EGチップセットを搭載した「P6F135」を採用してTualatinコアCPUに対応、ここ最近の「Tualatin対応化」という小型PC自作キット市場のトレンドを意識した一面も見せている。下位モデル「NEW BABY GT168BS」のマザーボードは、ProSavage PL133チップセット搭載の「P6F209B」でTualatin非対応ではあるものの、コスト面においてはこちらに分があると言える。

 また、フロントパネルには従来と同様の薄型5インチベイ(24倍速の薄型CD-ROMドライブを標準装備)のほか、販売ショップの高速電脳いわく「セキュリティシステムカードリーダー搭載用」という薄型3.5インチベイが新たに設けられているが、ベイの形状が特殊なため、残念ながら通常のFDDドライブの搭載には対応していない。薄型FDDを単体で入手することも難しいため、FDDの搭載については諦めたほうがよさそうだ。

 両製品ともVGA出力機能やサウンド機能のほか、10Base-T/100Base-TX対応LAN、IEEE-1394といった豊富なインターフェイスを備えているのは従来どおり。スリムなデスクトップPCでありながら多機能というメリットをそのまま受け継ぎつつ、3.5インチHDDの搭載に対応するという進化を遂げた「NEW BABY GT168ES」「NEW BABY GT168BS」の両製品は、“キューブ系”が人気の中心となっている現在の小型PC自作キット市場に一石を投じる存在になるかもしれない。

□NEW BABY GT168ES/GT168BS(フリーテック・ジャパン)
http://www.free-tech.jp/newbaby168.htm
□NEW BABY GT-100(フリーテック・ジャパン)
http://www.free-tech.jp/newbaby.htm

 (FREETCH GT168ES/BS)

[撮影協力:高速電脳]


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