nForce搭載マザーボード専用のAGP対応TV出力アダプタがMSIから登場

【 2002年2月23日号】

nForce搭載マザーボード専用のAGP対応TV出力アダプタがMSIから登場

　nForceチップセットを搭載するマザーボードにS端子といったTV出力用端子を増設できるというユニークなAGP用カード「MS-6952」がMSIから登場した。実売価格は2,880円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。
　ブラケット部にはS端子とコンポジットビデオ端子の2つしか備えておらず、一見すると奇妙なAGPビデオカードといった印象のこの「MS-6952」。それもそのはずで、この製品はnForceチップセットが内蔵するVGA機能に、TV出力機能を追加するためだけのカードなのだ。基板自体も、CONEXANT製のビデオエンコーダチップ「CX25871」以外に目立った部品は見当たらず、かなりシンプルなものになっている。
　使用方法はnForceチップセット搭載マザーボードのAGPスロットにこの「MS-6952」を挿し、あとはWindowsの画面プロパティから操作を行なえば接続したTVに映像が出力されるというもの。別途ドライバのインストールなどは必要なく、こちらも非常にシンプルだ。ちなみに、マニュアルには「画面のプロパティ」の設定内容についての説明が載っているが、それを見る限りではディスプレイとTVの両方に同時に映像出力を行なうといったことはできないようだ（「Analog Monitor」か「TV」のどちらかをラジオボタンで選択するようになっている）。なお、TV出力可能な画面解像度は640×480～800×600となっている。
　利用可能なマザーボードについては、マニュアルには「Supported by nVIDIA nForce220/420 chipset」とあるのみで、具体的な機種名などは書かれていない。構造的には“MSI製マザーボード専用”という訳ではなさそうだが、保証はないため他社製マザーボードとの組み合わせではリスクがあることは頭に入れておいたほうがいいだろう。
　nForce搭載マザーボードを使っているユーザーで、TV出力機能が欲しいためにだけにビデオカードを増設するのはちょっと気が引ける、という人には最適の製品であることは確か。nForceの内蔵VGA機能を使っていてAGPスロットが空いているのであれば、価格も安いのでとりあえず増設しておく、というのもありかもしれない。
□Micro-Star International
http://www.msi.com.tw/

　（MSI MS-6952）

[撮影協力:USER'S SIDE本店]

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