【 2002年3月2日号 】

アキバの通向けフリーペーパー「あきば通」が創刊、はらペコマップ付き

あきば通あきば通 
あきば通あきば通 
あきば通あきば通 

 アキバでユニークなフリーペーパーの配布が始まっている。といっても弊社の「impress Watch Weekly」ではなく、「あきば通」というタイトルの、一言で言えば“地元密着型”といった印象のフリーペーパーだ。現在、あきばお~各店、アキハバラデパートなどで配布が行なわれている。

 表紙には、昨今のアキバらしさを意識したといった感じの、同誌が「外神田あみたん」と名付ける美少女マスコットキャラクターが大きく描かれており、パッと見では同人誌ショップの広告チラシか何かと勘違いしてしまいそうなこの「あきば通」。しかしいざ中身を開いてみると、アキバの飲食店の場所が分かるカラー地図「秋葉原はらペコMAP」をはじめ、「アキバ今昔物語」「あきばにある『モノ』とは?」といったコラムや、業種を問わずアキバのショップを紹介するコーナーなど、内容はまさにタウン誌そのものといったところ。とくに「秋葉原はらペコMAP」は、一方通行の記号が入っているほか、再開発地域の建設予定内容まで書き込まれているという凝りようで、さらに広告欄にはアキバのマクドナルドで使える割引クーポン券を付けるなど、実用度はなかなか高い。

 このようにかなり充実した内容の「あきば通」だが、制作する“実行委員会”にかかわっているのが、アキバにコンピュータ関連の学習用キャンパス「クラーク秋葉原itキャンパス」を構える「クラーク記念国際高等学校」の生徒たちだというのだから驚きだ。同校は、社会体験学習やOJT(実務レベルの訓練)などもカリキュラムに取り入れているとしており、この「あきば通」の制作もそうしたカリキュラムの一環ということなのかもしれない。

 また、奥付には監修として元千代田区議である小林孝也氏の名前が載っており、誌上の同氏のコラムによると、将来はアキバに地域FM局を設け「あきば通」と連動させていくつもりだという。2001年は千代田区長選挙にも立候補するなど(惜しくも落選となったが)アキバという街への思い入れは人一倍のようだ。

 年4回という発行スケジュール(予定)は、少々物足りなく感じられるかもしれないが、前述の「秋葉原はらペコMAP」は“保存版”とも言えるもので、アキバで買い物の途中に食事もしたいという人は必読だ。アキバにはパーツを買いに行くだけという人も、アキバという街の別の一面を見るという意味で、一度目を通してみてはどうだろうか。

□小林孝也氏のホームページ
http://www.takaya.com/
□クラーク記念国際高等学校
http://www.clark.or.jp/

 (AKIBA PC eArena)

[撮影協力:あきばお~参號店]


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