Mobile Pentium 4-M 1.6GHzと1.7GHzがリテールパッケージで出回る
Mobile Pentium 4-Mとは、その名のとおりNetBurstアーキテクチャを採用したPentium 4のモバイル版で、ラインナップとしては1.6GHzと1.7GHzの2モデルがある。拡張版SpeedStepやDeep Sleep/Deeper Sleepなどの省電力機能を備え、両モデルとも最大パフォーマンスモードでは1.3Vで動作、バッテリオプティマイズモードでは1.2GHz/1.2Vで動作する仕様になっている。CPUパッケージはMicro-FCPGA。もちろんユーザー自身でCPUソケットに抜き差しすることが可能だ。
最新モバイル向けCPUがいきなり自作PCマーケットに投入されたというのは、ひとつの大きなニュースではあるものの、実際にはユーザーがこれを使える環境はまだ整っていないという大きな問題もある。これまでに東芝やソニーなどがMobile Pentium 4-M搭載ノートPCを発表しているものの、今のところMobile Pentium 4-Mに対応した自作PCキットはまだ店頭には並んでおらず、CPU単体で入手しても使い道がないというのが実情だ(もっとも、同じ478ピンということで、デスクトップPC用のSocket 478でも使えるという可能性はありそうだが)。
Mobile Pentium 4-Mを搭載可能な自作ノートPCは、今のところ発表レベルでもASUSが「L2Bシリーズ」と「L3Cシリーズ」を発表している程度で、あまり大きな動きがない。そもそも根本的にノートPCのマーケットの中にどの程度“自作需要”があるのかという問題もあるが、Mobile Pentium 4-Mに関しては、とにかく現時点では搭載可能な自作ノートPCの登場が待たれるところだ。
なお、先の東芝などといったメーカー製Mobile Pentium 4-M搭載ノートPCに関しては、アキバで店頭デモが始まっているので、パフォーマンスを体感してみたいという人は足を運んでみるといい。
□Mobile Pentium 4-M(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/products/desktop/processors/laptop/p4pm/
□L2B/L3C(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com.tw/inside/l2b.htm
http://www.asus.com.tw/inside/l3c.htm
(Intel Mobile Pentium 4) |
[撮影協力:LAOX PC・DO SHOPとTSUKUMO eX.]
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