ATIからワークステーション向け最新ビデオカード「FIRE GL 8800」発売
ATIのワークステーション向けビデオカード「FIRE GL」シリーズとしては、IBMのGT1000/RC1000(ジオメトリ/ラスタライズエンジン)を搭載した「FIRE GL 4」に続く製品となるこの「FIRE GL 8800」は、ビデオチップに自社製のRADEON 8800を採用しているのが大きな特徴だ。
RADEON 8800は、RADEON 8500と同世代とされるビデオチップで、ハードウェアT&L(ジオメトリ)エンジンのCHARISMA ENGINE II(6,250万Triangle/s)や3DレンダリングエンジンのPIXEL TAPESTRY II(20億Texel/s)、メモリ帯域を節減するHYPER Z IIテクノロジを備えるといった仕様はRADEON 8500と共通だ。カードの外観についても、S端子を搭載していないなどといった違いはあるものの、ビデオメモリにInfineon製のBGAタイプDDR SGRAMチップを搭載する点などは、先週登場した128MBモデルのRADEON 8500と同様だ。
とはいえ、やはりワークステーション向けということを意識してか、メモリチップの動作スピードについては、128MBモデルのRADEON 8500が275MHz(HYB25D128323C-3.6)だったのに対し、「FIRE GL 8800」は300MHz(HYB25D128323C-3.3)という高速タイプになっている。また、付属ドライバがOpenGL向けに最適化されているという点も「FIRE GL 8800」ならではの特徴と言えるだろう。
「FIRE GL 4」の半額程度といった価格設定が魅力のひとつでもあるこの「FIRE GL 8800」。描画性能に関しても、RADEON 8500と同世代というRADEON 8800ビデオチップを搭載するということで高速性が期待でき、コストパフォーマンスに優れたワークステーション向けビデオカードとして注目されそうだ。
□FIRE GL 8800(ATIテクノロジーズジャパン)
http://www.ati.com/jp/products/workstation/fire_gl8800/
【2002/3/2】RADEON 8500搭載カードに純正128MBモデル登場、メモリチップに特徴
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020302/etc_r85128.html
(ATI FIRE GL 8800) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]
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