いよいよキューブ系自作PCキットのPentium 4対応版が近日発売に
恵安が発売する予定の製品は「CF-S868」という型番のもので、これまで販売されてきた、フロントパネルに透明アクリル板を採用したSocket 370対応のキューブ系PCケース採用自作PCキット「CF-7989」の上位版という位置づけになる。同社によると本体色はシルバーとブラックの2タイプが用意される予定で、すでに高速電脳にはブラックタイプのサンプル品が提供されている。
その実物をチェックしてみると、全体的なデザインは「CF-7989」を踏襲しているものの、サイズは一回り大きくなっており、印象としては星野金属のPandoraに近いサイズのようだ。ドライブベイの数は内部3.5インチ×1、外部3.5インチ×1、外部5インチ×1と変わっていない。全体的な質感はよく、天井部にプラスチック製のアーチ状ハンドルがついているのも実用的かつデザインのアクセントとしても魅力的だ。
なお、マザーボードはProSavageDDR P4M266チップセットを搭載したFlexATXフォームファクタのSocket 478マザーボードを採用する予定で、NECのUSB 2.0コントローラーとRealtekのLANコントローラーをオンボード搭載したものになる。DDR DIMMスロットは2本、拡張スロットとしてPCI×1、AGP×1を備える。同店によると、予価は49,800円で入荷予定は3月下旬から4月上旬とのこと。
一方のエムシージェイもほぼ同様の製品を投入する予定。型番は「CUBE-50」。現在、ツクモパソコン本店IIではWeb上で近日入荷の予告を出している。エムシージェイの製品は、やはりSocket 370対応のキューブ系PCケース採用自作PCキット「CUBE-24」の上位版という位置づけのもので、ケースの外観デザインはほぼそのまま継承されている。マザーボードはSiS650チップセット搭載のSocket 478マザーボードで、2本のDDR DIMMスロットを搭載、拡張スロットはPCIが2本。I/Oインターフェイスは「CUBE-24」と同様で、IEEE-1394やLANインターフェイスを標準で備える。予価は4万円台という。
また同社によると、同じPCケースを採用したAthlon XP対応バージョンとして「CUBE-40」も出る予定で、こちらはSiS740チップセット搭載Socket Aマザーボードを搭載する。拡張スロットや I/Oインターフェイスなどは「CUBE-50」と同じだ。キューブ系PCケースを採用した製品でIntel以外のCPUに対応した製品はこれが初めてとなるだけに注目度は大だ。
現時点ではまだ一般向けに展示などは行われていないため、直接目で確認することはできないが、発売時期がさほど遠くないだけに、今後徐々に情報開示が進み、展示例なども出てくると見られる。小型でハイスペックなPCを作りたいという人は、今後しばらく目が離せない状況が続きそうだ。
□エムシージェイ
http://www.mcjpc.com/
□恵安
http://www.keian.co.jp/
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