【 2002年3月16日号 】

Grand Champion LE搭載Xeon対応マザーが発売、Gigabitオンボード

P4DL6P4DL6
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 ServerWorks(Broadcom)のサーバー向けXeon対応チップセットGrand Champion LEを搭載したマザーボードがデビューを飾った。発売となったのはSUPERMICROのDual Socket 603マザーボード「P4DL6」で、実売価格は119,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。Grand Champion LE搭載マザーボードとしては、2001年10月にMSIの「MS-9102」と「MS-9103」がサンプル展示されたことはあったが、実際に製品として店頭に登場したのはこの「P4DL6」が初となる。

 Grand Champion LEの特徴は、先に登場しているIntelのE7500チップセットと同様で、64bit/133MHzでの高速転送を実現するPCI-XやPC1600 DDR SDRAM(DDR200)に対応している点など。Dual Channel DDR SDRAMインターフェイスの採用によってDirect RDRAM(PC800)対応のi860チップセットと同じ3.2GB/secというメモリ帯域を確保をしているといった特徴もE7500と同様だ。

 気になるのはHyper-Threadingへの対応だが、実際に登場した「P4DL6」のマニュアルを見ると、BIOSメニュー内にHyper-Threadingの開発コード名である「Jackson Technology」という項目(「Enabled」「Disabled」から選択)が設けられているのが確認できることから、Hyper-Threadingは利用できるものと見てよさそうだ。

 「P4DL6」の仕様はGrand Champion LEの特徴を生かしたものになっており、6本のPCI-X対応スロットを備える(64bit/133MHzで使用できるのは最大3本)ほか、最大16GBものPC1600 DDR SDRAMが搭載できるDIMMスロットを8本装備している。なお、緑色のPCI-Xスロットは、オンボードSCSIインターフェイスをRAIDチャネルとして利用できるようになるAdaptecのZCR(Zero Channel RAID)カードの装着にも対応している。

 また、Adaptec製Dual Channel Ultra 160 SCSIコントローラやATI製RAGE XLビデオチップ、Intel製10Base-T/100Base-TX対応LANコントローラ、Broadcom製の10Base-T/100Base-TX/1000Base-X対応LANコントローラといった豊富なオンボードデバイスを装備しているのも特徴のひとつだ。

 Xeon用DDR SDRAM対応チップセットを搭載したマザーボードはまだまだ種類が少ないため、今回の「P4DL6」の登場によって選択肢が増えたのはうれしいところ。とくに「P4DL6」はGigabit Ethernet機能を標準で備えているということで、ハイエンドサーバー向けのマザーボードとして注目の存在となりそうだ。

□P4DL6(SUPERMICRO)
http://www.supermicro.com/PRODUCT/MotherBoards/GC_LE/P4DL6.htm
□Grand Champion LE(ServerWorks)
http://www.serverworks.com/products/GCLE.html

【2002/3/2】Xeon対応チップセット「E7500」搭載マザー第1弾がSUPERMICROから登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020302/e7500.html

 (SUPERMICRO P4DL6)

[撮影協力:USER'S SIDE本店]


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