究極のハイエンド省スペースPC?Socket 478対応の自作ノートPC登場
Eliteがデスクトップ用Pentium 4対応の自作ノートPC「A928」発売
【カバーを閉じたところ】 | 【カバーを開けたところ】 |
【底面】 | 【内部のSocket 478】 |
【厚み】 | 【ヒートパイプ付きクーラー】 |
【パッケージ】 | 【ACアダプタ】 |
ノートPCに搭載するPentium 4と聞くと、先週登場したMobile Pentium 4-Mを思い浮かべる人も多いと思うが、今週はなんとそのMobile Pentium 4-MではなくデスクトップPC用のSocket 478対応Pentium 4が搭載できるという一風変ったノート型の自作PCキット「A928」がEliteから発売となった。
愛称は「i-Buddie 4」で、実売価格は105,800円~118,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●デスクトップ用Pentium 4に対応
「A928」はサイズが幅330mm×奥行き281mm×厚さ39.7mm、重量が3.18kgという筐体を採用、そして15インチXGA液晶モニタとタッチパッドを備える。本体底面のカバーを開けると確かに、そこにはSocket 478対応のCPUソケットが存在している。
デスクトップPC用のPentium 4というと発熱量が気になるところだが、「A928」では銅製ヒートシンクとヒートパイプを組み合わせた薄型CPUクーラーを採用することでPentium 4の搭載を可能にしている。この薄型CPUクーラーは、CPUソケットの横にあるファンで銅製ヒートシンクに送風し、ヒートパイプ経由でCPUを冷却するという構造になっている。なお、対応CPUはWillametteコアが1.4GHz~2.0GHz、Northwoodコア2.0GHz~2.8GHzとなっている。
●チップセットはSiS650
そのほかの対応するパーツは、まずメモリについてはPC2100 DDR SDRAM(DDR266)対応DIMMスロットを1基備えており、デスクトップPC用の一般的なメモリモジュールが利用可能だ。ドライブ類に関しては薄型DVD-ROMドライブのみを標準装備しており、FDDやHDD(専用ベイを1基装備)はユーザーが別途用意する形になる。HDDはノートPC用の2.5インチ/9.5mm厚タイプが必要となるが、これは筐体サイズを考えると仕方がないといったところだ。
採用チップセットはSiS650で、ビデオとサウンド機能のほか、10Base-T/100Base-TX対応LAN、IEEE-1394、USB 2.0(4ポート)、56K/V.90対応モデムといった豊富なインターフェイスを備えている。PCカードスロットは装備していないものの、多機能でかつUSBポートを4基も備えているのでとくにデスクトップ上に固定して使う分には問題にはならないだろう。なお、ビデオに関しては本体装備の15インチTFT液晶モニタに表示できるほか、外部VGA出力コネクタ経由で大型のアナログモニタに画面を表示(最大2,048ドット×1,536ドット)するといったことも可能だ。
特にUSB 2.0に対応している点は、外付けデバイスを多く利用することになるノートPCにとっては、高速デバイスが使えるということでうれしい点だ。
●究極のハイエンド省スペースPC?
なお、バッテリーは搭載しておらず、使用の際は付属のACアダプタによる給電が必須となる。つまり、持ち歩くというモバイルとしての用途は一切無視して、デスクトップ上に常におく“究極のハイエンド省スペースデスクトップPC”として活用するというのが、この製品のコンセプトということになる。
ある意味ではディスプレイまでセットになった究極の自作PCキット、とも言えそうだ。
□A928(Elitegroup Computer Systems)
http://www.ecs.com.tw/products/a928.htm
(Elite A928) |
[撮影協力:高速電脳]
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