ウイルス対策ソフトメーカーのトレンドマイクロが発売している製品で、ウイルススキャンの対象となるのはPOP3/SMTPによるメールの送受信とYahoo!やAOLなどの一部Webメールサービス。ウイルス入りメールを検知した場合は、ウイルス部分を削除し、削除した旨のメールを受信者に配送する。ウイルスの定義情報やファームウェアはトレンドマイクロによって随時更新されており、24時間毎にルータ自身が自動的にアップデートを行なう仕組みになっている（手動アップデートも可能）。

　さらに、Nimdaなどのウイルスによる不正アクセスのパターンを自動認識し、不正アクセスされている状況を確認できる監視機能「IDS」を搭載しているのも変わった特徴。このIDSはウイルス検出と同様にパターンファイルでチェックしているもので、不正アクセスが検出された場合は本体前面のLEDが点灯し、ログデータが保存される。なお、この機能はあくまでも「特定のパターンに沿った攻撃を検出する」のみなので、パターンに沿わない不正アクセスを検出したり、攻撃を遮断したりするようなことはできない。IDS用のパターンファイルもウイルス用パターンファイルと同時に自動更新される。

　このほかの機能は通常のブロードバンドルータに準じており、パケットフィルタリングなどのファイアウォール機能やNAT、DHCPサーバ機能などを搭載している。

　スループットはウイルス検出ON/PPPoE接続時で3.2～3.5Mbps(HTTP)、1.7～2.0Mbps(POP3)、0.4～0.5Mbps(SMTP)など。

　上記の自動更新サービスは有償で、購入から1年間は無料だが、2年目以降もサービスを利用する場合は1年6,300円(予定)の更新料金が必要となる。

□関連記事
【2001年11月15日】対ウイルス・アタック機能搭載のルータ「GateLock」レビュー(BroadBand Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/broadband/review/2001/11/15/gatelock/index.htm

[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館]