AGPを64bit/66MHz対応PCIスロットに変換するVPX-64チップ搭載マザー登場
製品はRIOWORKSの「NUVIA-GL」で実売価格は約3万円
【NUVIA-GL】 | 【VPX-64チップ】 |
【AGPと64bit PCI】 | 【VPX-64チップ】 |
【マニュアル】 | 【同時使用不可】 |
【パッケージ】 | 【Northwood対応】 |
Apollo P4X266Aなどのチップセットに64bit/66MHz対応PCIスロットをサポートする機能を追加するというコントローラチップ「VPX-64」を搭載した初の製品、RIOWORKS製Socket 478マザーボード「NUVIA-GL」が登場した。実売価格は33,979円 ~35,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●大胆な発想(?)のVPX-64
VPX-64は、Apollo P4X266Aなどのチップセットが持つAGPインターフェイスを64bit/66MHz対応のPCIインターフェイスとして利用できるようにするコントローラチップで、コストパフォーマンスに優れたApollo P4X266Aなどを流用することにより低価格のサーバーPCが実現できるという製品だ。サーバーPCではAGPスロット(AGPビデオカード)の必要性は低いため、これを64bit/66MHz対応のPCIインターフェイスに利用してしまおうという、VIAらしいなかなか大胆な発想といえる。
こうした性格のチップのため、 基本的にはVPX-64搭載マザーボードではAGPスロットの利用は想定されていないのだが(VPX-64のホワイトペーパーにもリファレンスモデルとしてAGPスロット非搭載のマザーボードの画像が載っている)、実際に搭載製品として登場した「NUVIA-GL」は、64bit PCIスロットとの同時使用は不可という条件付きながらAGP Proスロットを備えているという特徴を持っている。両方のスロットを装備することで用途を限定せず、サーバー/パフォーマンスデスクトップのいずれにも利用できるようになっているわけだ。
●低価格なサーバー用マザーボード
「NUVIA-GL」の詳細な仕様は、スロット数がAGP Pro×1、64bit/66MHz対応PCI×1、PCI×5、PC2100 DDR SDRAM(DDR266)対応DIMM×4となっており、オンボードデバイスには2001年12月に登場した「NUVIA-L」と同様に10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイスやNEC製チップによるUSB 2.0インターフェイスを備えている。さらに「NUVIA-GL」はBroadcom製チップによる1000Base-X対応LANインターフェイスも装備しており、オンボードデバイスが豊富というのも特徴のひとつといえるだろう。また、電源コネクタに関しては、20ピンATX電源コネクタと4ピンATX+12V電源コネクタの2つを搭載するのみとなっている。
Xeon対応のDual Socket 603マザーボードなどに比べれば性能的には劣るかもしれないが、それらに比べれば「NUVIA-GL」は価格が圧倒的に安く、さらに1000Base-X対応LANインターフェイスを標準で装備しているということで、ローコストでサーバーを作りたいという人にはうってつけのマザーボードと言えるだろう。AGP Proスロットも備えているので、純粋に多機能デスクトップPCの自作に利用するというのもアリかもしれない。
□NUVIA-GL(リオワークス)
http://www.rioworks.co.jp/products/nuviagl.html
【2001/12/28】パフォーマンス改善版のApollo P4X266Aを搭載した単体マザーがデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011228/etc_nuvia.html
(RIOWORKS NUVIA-GL) | |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]
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