【 2002年4月6日号 】

HDD高速化ケーブル?の「RD3 GLADIATOR」がさらに進化を遂げて新登場

RD3 GLADIATORRD3 GLADIATOR
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 2001年10月にノイズ耐性を高めデータ転送を安定させるという触れ込みで登場したVICS TechnologyのFDD/IDEケーブル「RD3 GLADIATOR」に新バージョンが登場した。素材や内部構造などを変えることでさらなるパワーアップを遂げたという。実売価格はIDEケーブルの70cmタイプ「RD3XP-A52」が3,580円~3,980円、50cmタイプ「RD3XP-A32」が3,480円~3,799円、FDDケーブル「RD3XP-F5」が1,980円~2,280円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 前モデルでもケーブル外周を銅製の金属メッシュでシールドしたり、コネクタ部分にフィルム型フェライトコアや銅製シールドフィルムを用いたりするなど、ノイズ耐性向上への細かいこだわりを見せていただけに今回はどのような改善が施されたのか非常に気になるところだが、まず挙げられるのはシールド素材の変更だ。シールド素材を従来の銅からアルミに変更することでより高いシールド性能が得られ、さらに酸化による色の変化もなくなるという副次的な効果も得られたという。

 もうひとつの改善点は、内部の各ケーブル層にアルミ製のシールド層を設けたというもの。10本ずつ束ねられた各ケーブル層の間にアルミ製のシールド層を設けることで、折り曲げられた際などにケーブル層ごとが接近して起こる信号の干渉を最小限に抑えられるという。

 そのほか、ケーブルを従来より曲げやすい強度に調整したり、雲母素材と導電布を組み合わせることでシールドを破れにくくしたりと、ケーブルそのものの使い勝手を向上させているのも見逃せないところ。もちろん、ケーブルが形状記憶性を持つ点や、ケーブルを束ねて円筒形状にすることでフラットケーブルより扱いやすく、PCケース内部の空気の流れが向上するといった特徴は従来どおりだ。

 全体的に見ると前モデルのマイナーバージョンアップ版といった印象の「RD3XP GLADIATOR」ではあるが、「ノイズ耐性の向上=データ転送の安定性向上」という“理論”自体は前モデルで完成していたわけで、今回はそれをさらに素材や構造の見直しによってより強化し、さらにケーブル自体の使いやすさも考慮するなど、数々の進化を見せている。今回初めてこの製品の存在を知った人はもちろん、前モデルのユーザーも「RD3XP GLADIATOR」を試してみる価値はありそうだ。

□RD3XP GLADIATOR(VICS Technology)
http://www.vicstech.com/jp/rd3xp/index.shtml
【2001/10/13】HDDを高速化する?ハイグレードなケーブル「RD3 GLADIATOR」発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011013/etc_rd3.html

 (RD3XP GLADIATOR)

[撮影協力:ツクモパソコン本店IIコムサテライト2号店コムサテライト3号店]


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