【 2002年4月6日号 】

より静粛性を追求したという超静音電源「Super静」シリーズがデビュー

Super静シリーズSuper静シリーズ
Super静シリーズSuper静シリーズ
Super静シリーズSuper静シリーズ

 動作時の静粛性がウリになっている東海理化販売の電源ユニット「静」シリーズに、より一層の静粛性を追求したという新シリーズ、その名も「Super 静」が登場となった。製品は、電源容量が320WのATX電源ユニット「SPW-320NP」、370Wの「SPW-370NP」、420Wの「SPW-420NP」の3種類で、実売価格は「SPW-320NP」が8,580円~8,980円、「SPW-370NP」が10,480円~11,800円、「SPW-420NP」が13,800円~14,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと))。

 「Super 静」シリーズの特徴は、従来の「静」シリーズでは機種によって複数台搭載していた冷却ファンを松下電器製Panafloの1基搭載のみとし、さらに冷却効果維持のため大型ヒートシンクを採用したという点。搭載ファンを減らすことで静粛性を高め、かつ大型ヒートシンクによって冷却性能も損なわないようにしているという、オーソドックスではあるが確実な手法によって改善を図っている。

 また、ユニットの内部温度によってファン回転数を制御するという特徴を持つのは従来どおりだが、「Super 静」シリーズでは制御方法を見直した新開発のファンコントローラを採用することで、最大負荷時においても33dBという動作音の低さを実現できたという。なお、パッケージに書かれたグラフによれば、ファン回転数は35℃時が1,660rpm、60℃時が2,360rpmなどとなっている。

 そのほか、Active PFC回路の搭載を搭載することで高調波を抑制、ノイズを削減し、AC/DC変換効率のアップにより無駄な電力消費を抑えているといったあたりにも同シリーズならではのこだわりが見える。静粛性だけでなく、安定した電源供給と電力消費量の少なさにも優れた製品と言っても過言ではないだろう。

 従来モデルの「静」シリーズが好評だったただけに、今回の「Super 静」シリーズも静音電源ユニットの定番的な存在となることは間違いなさそうだ。確かに通常の電源ユニットに比べれば値段は張るものの、エントリーモデルとも言える320Wタイプであれば決して手が出せない価格ではないので、この「Super 静」シリーズで静音電源ユニットユーザーとしてデビューを果たしてみるのも悪くないだろう。

□東海理化販売
http://www.torica.com/
□Panaflo(松下電器産業)
http://www.motor.panasonic.co.jp/jp/product/panaflo/pnflr-prdct/panaflo.html

 (TORICA SPW)

[撮影協力:ツクモParts王国ツクモParts王国ツクモパソコン本店II]


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