FSB 533MHzを正式にサポートしたSiS645DXチップセット搭載マザー発売
第1弾製品はASUS製の「P4S533」、実売価格は17,000円前後
【パッケージ】 | 【P4S533】 |
【SiS645DX】 | 【SiS961 Rev.B0】 |
【I/Oパネル】 | 【FSB 533MHz Support】 |
デビュー間近とも一部では言われているFSB 533MHzのPentium 4に先行する形で、そのFSB 533MHzに対応したASUS製のSiS645DXチップセット搭載Socket 478マザーボード「P4S533」が発売された。FSB 533MHzのPentium 4を正式にサポートした製品はこれが初めてとなる。実売価格は16,480円~19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●FSB 533MHzを正式にサポート
「P4S533」が搭載するSiS645DXは、NorthBridgeにSiS645DX、SouthBridgeにSiS961Bをそれぞれ採用した2チップ構成のチップセットで、名前からも分かるとおりすでに登場しているSiS645チップセット(SiS645+SiS961)のマイナーバージョンアップ版とも言える製品。SiS645チップセットからの主な変更点は、FSB 533MHzとUltra ATA/133インターフェイスを新たにサポートした点などで、PC2700 DDR SDRAM(DDR333)に対応するなどといった特徴は従来と同様だ。
ただ、「FSB 533MHzのPentium 4をサポートするDDR333対応チップセット」を大きなうたい文句として発表されたSiS645DXチップセットだが、10日(水)時点ではSiSのWebサイト上にある製品情報から「FSB 533MHzのPentium 4をサポートする」旨の記述がなくなっているという気になる点がある。とはいえ、実際に搭載製品として登場した「P4S533」ではFSB 533MHzのPentium 4をサポートすることが明確にうたわれているので、少なくとも「P4S533」であればFSB 533MHzのPentium 4対応は大丈夫なはずだ。
●次期Pentium 4への布石?
そして、初のSiS645DX搭載マザーボードとなったその「P4S533」だが、こちらも基本的には同社のSiS645搭載Socket 478マザーボード「P4S333」のマイナーバージョンアップ的な製品で、チップセットが変った以外に大きな変更はとくに見当たらず、オンボードデバイスにC-Media製の6チャネル出力対応サウンドチップを搭載する点や、起動時のエラーなどを音声で伝える独自機能「ASUS Post Reporter」、1MHz単位で調整できるFSBクロック設定機能などを備えるといった特徴も従来同様となっている。もちろん、搭載するIDEインターフェイスはチップセットのスペックどおりUltra ATA/133対応だ。
技術的な真新しさは少ないものの、FSB 533MHzのPentium 4を正式サポートしているという点ではかなり注目度の高いマザーボードといえる。すでにPentium 4を利用しているというユーザーなら、今からマザーボードだけ「P4S533」に換装しておいて、デビュー間近と言われているFSB 533MHz版Pentium 4に備えておくというのも悪くないだろう。
□P4S533(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.co.jp/mb/socket478/p4s533/overview.htm
□SiS645DX(Silicon Integrated Systems)
http://www.sis.com/products/chipsets/oa/pentium4/645dx.htm
□関連記事
【2001年12年22日】P4S333(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011222/ni_i_m7.html#p4s333
(ASUS P4S533) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとT-ZONE. PC DIY SHOPとRockValleyとコムサテライト3号店とTSUKUMO eX.]
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