i845E/Gチップセット搭載Socket 478マザーのフライング販売、MSIとEPoX
GIGABYTEではなく、MSIとEPoX製の製品が一部で販売される
【MSIパッケージ】 | 【約26,000円】 |
【845E Max2-BLR】 | 【ICH4】 |
【Bluetoothモジュール】 | 【Bluetooth通信カード】 |
【Bluetoothアンテナ】 | 【FSB 533MHz対応】 |
【ヒートシンク】 | 【EP-4G4A】 |
【I/Oパネル】 | 【EPoXパッケージ】 |
GIGABYTE製のi845Eチップセット搭載マザーボードのフライング販売がドタキャンされる代わりに、アキバではMSIとEPoX製の未発表チップセット搭載Socket 478マザーボードが出回り始めた。MSIの製品はi845Eチップセット搭載の「845E Max2-BLR」、EPoXの製品はi845Eチップセット搭載の「EP-4BEA」、そしてi845Gチップセット搭載の「EP-4G4A+」「EP-4G4A」も出ている。
実売価格は「845E Max2-BLR」が25,980円、「EP-4BEA」が17,800円、「EP-4G4A+」が20,800円、「EP-4G4A」が18,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●FSB 533MHzとUSB 2.0対応が目玉
これまで明らかになっているところでは、今回登場したi845Eとi845Gは近々正式発表さるれと見られるFSB 533MHz対応の新型Pentium 4用最新チップセット群の一部で、共通の目玉はFSB 533MHzをサポートしている点と、ICHが最新のICH4になったことによりUSB 2.0が標準で使えるようになった点。今回発売になったマザーボードのどれを見ても、ICHのチップ上には「FW82801DB」という新しい型番がマーキングされており、マザーボードとしてのスペックを見てもUSB 2.0対応がきっちりうたわれている。
また、i845GについてはIntelのPentium 4用チップセットとしては初めてVGA機能統合しているという特徴があり、これを搭載した「EP-4G4A+」「EP-4G4A」については確かにI/Oパネルに標準でVGAコネクタが設けられている。
このほか、近々発表されると見られるIntel製新型チップセットには、メモリにRIMMを採用したi850E、FSB 533MHzには対応しないi845Gの廉価版であるi845GLがあるが、これらを搭載した製品はまだ発売されていない。
●Bluetooth対応のMSI製品が注目株
発売になった4モデルの中でも特に注目株なのは、MSIの「845E Max2-BLR」。マニア受けする真っ赤な基板を採用したこの製品は、i845チップセットを搭載したATXフォームファクタのマザーボードで、拡張スロットはAGP×1、PCI×5、PCI/CNR×1、DDR DIMM×3。オンボードデバイスとして、PROMISE製のUltra ATA/133対応IDE RAIDコントローラーPDC20276を搭載、またLANインターフェイスもサポートしている。
そして一番の目玉は、チップセットの機能とはまるで関係ない部分だが、初回限定として2.4GHz帯を利用して無線通信するBluetoothモジュールが同梱されていること。マザーボード上の専用ヘッダピンと接続する小型Bluetoothモジュール搭載カードとアンテナ、そしてノートPCなどで使うUSB接続のアダプタが付属しており、これらを使うことで、いきなり2台のPCを無線でつないでやることができる。MSIは以前からUSBケーブルだけでPC同士をネットワーク接続する機能としてPC2PCを自社製品に内蔵していたが、今回の製品ではこれのBluetooth対応版であるPC2PC-Bluetoothを内蔵、同梱のBluetooth関連機器だけで2台のPCをネットワーク接続できる。また、Bluetoothの対応規格は最新の1.1で、これに対応している機器とプロファイルのサポートがあれば、ほかの機器とも問題なく通信が可能になるはずだ。
おそらく、今後続々とi845Eなどの新型チップセットを搭載したマザーボードが出てくることになるはずだが、こうした付加価値はほかの製品との差をつけるアドバンテージになりうるかもしれない。
同じi845Eチップセットを搭載したEPoX製の「EP-4BEA」もATXフォームファクタのマザーボードで、拡張スロットはAGP×1、PCI×5、PCI/CNR×1、DDR DIMM×3。特にオンボードデバイスは搭載していないシンプルな製品だ。i845Gチップセットを搭載した「EP-4G4A」もATXフォームファクタのマザーボード。拡張スロットは「EP-4BEA」と同じで、VGAはチップセット内蔵機能かAGPカードかどちらか選択して利用できる。「EP-4G4A+」は、「EP-4G4A」にUltra ATA/133対応IDE RAIDコントローラーHPT372をオンボード搭載し、LANインターフェイスを追加サポートしたモデルだ。
●FSB 533MHz対応の新型Pentium 4も間近
今回は正式発表前のいわゆるフライング販売ということもあり、ごく少量のみの販売で終わってしまったが、少なくとも4月中に行われる正式発表後には各社から一斉に新型チップセット搭載製品が発売され、大量に出回るはずだ。i845Eとi845G/GLは正式発表が4月後半と見られているため、これを待つとなるともう少し先の話にはなるが、週明けにはFSB 533MHz対応Pentium 4とi850Eが先行発表される見込みで、アキバではこれに乗じて正式発表の製品と同時にi845Eとi845G/GLチップセット搭載マザーボードのフライング販売も同時に過熱する可能性も考えられる。
いずれにしても、これから当面はFSB 533MHz対応Pentium 4向け新型チップセットに関連した動きが活発化するのは確実。最新技術を追い求めるハイエンドユーザーにとっては、これから気が気でない日々が続くことになりそうだ。
□PC2PC-Bluetooth(Micro-Star International)
http://www.msi.com.tw/support/techexpress/tech_column/pc2pc_bt/page1.htm
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【200年4月27日】未発表i845Eチップセットを搭載したマザーの発売予告出る、5月2日発売
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【2002年5月4日】GIGABYTE製i845E搭載マザーのフライング販売がドタキャン?20日発売に
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(MSI 845Eシリーズ) | |
(EPoX EP-4BEA) | |
(EPoX EP-4G4A/+) |
[撮影協力:パソコン工房秋葉原店とPC-Success]
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