【 2002年5月25日号 】

Socket 370用では最速のCeleronがデビュー、1.4GHz動作モデル
リテールパッケージ品が発売、実売価格は約12,000円

リテールパッケージ(表)リテールパッケージ(裏)
【リテールパッケージ(表)】【リテールパッケージ(裏)】
スペックシール1.40GHz
【スペックシール】【1.40GHz】
新製品12,000円前後
【新製品】【12,000円前後】

 Pentium 4と同一アーキテクチャを採用したSocket 478用Celeron 1.70GHzがデビューしたのに続き、今度は同時発表されていたSocket 370用のCeleron 1.40GHzがアキバに出回り始めた。店頭に並んでいるのはIntel純正リテールパッケージ品で、実売価格は11,470円~12,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●Socket 370用Celeronでは最速

 Celeron 1.40GHzは、従来のSocket 370用Celeronシリーズとしては最速クロックの1.4GHzで動作する。これまで同シリーズ最速だった1.3GHz動作モデルに対し、100MHzの差がある。すでにSocket 478用のCeleron 1.70GHzと1.80GHzが出ているため、Celeronシリーズ全体で見ると単純に3番手モデルということにはなるが、動作クロックに対する実質的なパフォーマンスや2次キャッシュの差などを考えると、実質的にはこのCeleron 1.40GHzがCeleronシリーズ最強モデルといっても過言ではなさそうだ。

 基本的な仕様は従来のSocket 370用Celeronと同一。0.13μm製造のTualatinコアを採用したFC-PGA2パッケージのCPUで、2次キャッシュは256KB、FSBは100MHzとなっている。 動作電圧は1.5Vで、発熱量の目安となるTDP(Thermal Design Power)は34.8W。このTDP値は、Celeron 1.30GHzの33.4Wと比較すると若干高いものの、Celeron 1.70GHzの63.5Wと比較すれば半分近く、この点を考えても省スペースの小型PCなどで最大限のパフォーマンスを発揮するのには有力なCPUと言える。

●Socket 370用PCのアップグレードにも

 Socket 370用CPU全体で見ると、FSB 133MHzで2次キャッシュ512KBのPentium III-S 1.40GHzがあるため最強CPUとは言えないが、価格や入手性を考えればこのCeleron 1.40GHzは極めてコストパフォーマンスが高いことは確か。

 Celeron最上位モデルがSocket 478となったことで、これから急速にSocket 370からSocket 478へとプラットフォームの移行が進むのは間違いないが、現状利用されているSocket 370用PCのアップグレード用としてはもちろん、技術的に枯れて安定したSocket 370用PCでコストパフォーマンスの高い小型省スペースPCを作るのにも、このCeleron 1.40GHzは最適だ。

□Celeron(Intel)
http://www.intel.com/home/desktop/celeron/
□関連記事
【2002年5月18日他】Socket 478版のCeleron 1.70GHzリテールパッケージ発売、公認フライング?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020518/cel17box.html

 (Intel Celeron 1.40GHz)

[撮影協力:高速電脳エルプラザソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館]


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