【 2002年6月1日号 】

Grand Champion SL搭載マザー「PURCA」の展示スタート、RIOWORKS製

PURCAPURCA
PURCAPURCA

 5月22日(現地時間)にServerWorks(Broadcom)から発表されたエントリーサーバー向けの新型チップセット「Grand Champion SL」を搭載したマザーボードの展示がスタートした。製品はRIOWORKSのSocket 603マザーボード「PURCA」で、展示を行なっているUSER'S SIDE本店では入荷予定時期を6月末、予価を5万円台としている。

 従来のGrand Championシリーズが2Way/4Wayのメモリバスをサポートしていたのに対し、最新型のGrand Champion SLはSingle Channel DDR SDRAM(PC2100)インターフェイスまでのサポートにとどめるというローエンドモデル。そのほかGrand Champion LEと比較すると、搭載可能なメモリの最大容量が16GBから8GBへ、I/Oバス幅が6.4GB/sから3.2GB/sへそれぞれ減少しているなどといったスペックダウンも見られるが、同社がエントリーサーバー向けとしているだけにチップセット単価はかなり下げられているものと見られる。

 「PURCA」はSocket 603対応のCPUソケットを1つのみ備えたXeon用(Prestoniaコア対応)マザーボードで、メモリ仕様に関しては4本のDIMMスロットにECC付きRegisteredタイプのPC2100 DDR SDRAMを最大8GB搭載可能と、チップセットの特徴に沿ったものになっている。拡張スロットは64bit/133MHzでの高速転送が可能なPCI-Xスロットと、32bit/33MHzのPCIスロットをそれぞれ3本ずつ備えているものの、I/Oバス幅が3.2GB/sとなっていることから考えると3本のPCI-Xスロット全てを64bit/133MHzモードで利用するのにはなんらかの制限がつきそうだ。

 実際に展示されている「PURCA」はLANインターフェイスを4つも備えるという非常に珍しい特徴を持っているが、現在RIOWORKS日本法人であるリオワークスのWebに掲載されている製品情報ではBroadcom製の10Base-T/100Base-TX/1000Base-X対応LANインターフェイスを2つ備えるという記述にとどまっており、4つのLANインターフェイスが全て利用できるかどうかは不明だ。

 従来のGrand Championシリーズに比べれば確かにスペックダウンしているが、予価が5万円台というのはGrand Champion搭載マザーボードとしては破格といえる。コストパフォーマンス重視でサーバーを自作したいという人は要チェックの製品だ。

□PURCA(リオワークス)
http://www.rioworks.co.jp/products/PURCA.htm
□Grand Champion SL(ServerWorks)
http://www.serverworks.com/products/GCSL.html

 (RIOWORKS PURCA)

[撮影協力:USER'S SIDE本店]


[前の記事]: ACアダプタ仕様のMini-ITXフォームファクタ対応PCケースが近日登場
[次の記事]: Pentium 4のおまけに美少女キャラのクリアファイルをプレゼント?

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp