【 2002年6月1日号 】

カノープス初のGeForce4 MX460搭載カード「SPECTRA WF17」が登場

SPECTRA WF17SPECTRA WF17
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 パワーユーザー御用達のビデオカードメーカーといえるカノープスから、ようやく同社初のGeForce4シリーズ搭載ビデオカードが発売となった。第1弾となったのはGeForce4 MX460搭載の「SPECTRA WF17」で、実売価格は26,999円~29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 2月上旬にアキバでGeForce4シリーズ搭載ビデオカードがデビューを飾ってからすでに3ヶ月以上が過ぎており、同社のファンにとってはまさに待ちに待った製品の登場だ。しかしこの遅れの原因が、基板やドライバなどの設計、製作を同社が独自に手がけていることにあるということは多くの人が知るところで、今回も同社ならではの特徴を備える製品となっている。

 「SPECTRA WF17」の基本仕様は、ビデオチップが300MHz駆動のGeForce4 MX460、ビデオメモリが550MHz駆動(275MHz×2)のDDR SDRAM、ビデオメモリ容量が64MBなど。ビデオチップやビデオメモリの動作クロックはNVIDIAのリファレンス仕様と同じだが、ビデオメモリにはクロックにマージンのある555MHz駆動対応版を搭載するという同社らしい安定志向のビデオカードになっている。

 そしてVGAコネクタ(アナログRGB)を2系統備えたサブ基板「SSH2 TypeDD」を標準搭載しているのも特徴のひとつで、VGA+DVI-I出力という構成のGeForce4 MX460搭載ビデオカードが多い中では非常に珍しい仕様だ。アナログモニタ2台によるデュアルディスプレイを実現したいという場合には最適といえるだろう。もちろんこの「SSH2 TypeDD」は、従来と同じく映像信号を本体基板のノイズから分離するという役割も併せ持っている。

 そのほか、ビデオチップとビデオメモリを同時に冷却するチップクーラー「Firebird G2」や、ジャンパ操作で使用モニタに合わせた映像出力の最適化(「Fine Mode」「Super Fine Mode」から選択)ができる「DFS(Dual Filter System)」などを搭載するのも従来製品と同様。ただし「DFS」で操作できるのは2系統あるうちのRGB-A端子の映像のみで、RGB-B端子の映像は「Fine Mode」に固定されている。

 他社製品に比べて値段が張るというのも従来同様だが、基板やドライバが独自設計であることを考えればそれも納得できる範疇といえる。安定性や画質を重視するユーザーならば導入を検討したい製品だ。

 なお、同社からはGeForce4 Ti4600搭載のハイエンドモデル「SPECTRA WX25」も6月下旬頃にされる予定となっている。パフォーマンス重視のパワーユーザーはもう少しの辛抱だ。

□SPECTRA WF17/SPECTRA WX25(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/wf17/spwf17_index.htm http://www.canopus.co.jp/catalog/wx25/spwx25_index.htm

 (カノープス SPECTRA WF17)

[撮影協力:TSUKUMO eX.エルプラザ]


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