【 2002年6月1日号 】

東芝からも5,400rpmの9.5mm厚2.5インチHDD登場、16MBバッファ搭載

MK4019GAXMK4019GAX
MK4019GAXMK4019GAX

 先週IBMから登場した「Travelstar 40GNX」シリーズに続いて、今度は東芝から5,400rpmのスピンドルを採用した9.5mm厚2.5インチHDDが発売となった。製品ラインナップはディスク容量40GBの「MK4019GAX」、30GBの「MK3019GAX」、20GBの「MK2019GAX」の3モデルで、このうち販売が始まったのは40GBモデルのみ。実売価格は40,800円~44,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 5,400rpmの9.5mm厚2.5インチHDDとしては先週のIBM製「Travelstar 40GNX」シリーズに約1週間遅れてのデビューとなったが、今回の製品は5,400rpmのスピンドルを採用する以外に大きな特徴を持っている。なんと、16MBという非常に大容量のバッファを搭載しているのだ。

 HDDで16MBのバッファを搭載する製品はこれまでSCSIモデルの一部のみにしか存在しておらず、IDEモデルでは2.5インチはもとよりデスクトップPC向けの3.5インチタイプも含めてこの製品が初めて。従来の2.5インチHDDのバッファ容量が2MBが一般的だったことを考えると、その8倍ものバッファを搭載する今回の製品はいかにハイエンドなスペックであるかが分かる。

 そして、もう一つ注目すべきは9.5mm厚2.5インチHDDでありながら5,400rpmの3.5インチHDDに肉薄する最大41.7MB/sという内部転送速度を実現している点。これは先週登場したIBMの「Travelstar 40GNX」シリーズ(37.1MB/s)をも上回る数値だ。加えて、流体軸受モーターの採用などにより動作音がアイドル時27dB、シーク時33dBと静粛性にも優れるのも見逃せない。

 そのほかの主な仕様は、対応インターフェイスがUltra ATA/100、平均シークタイムが12msなど。1プラッタ当たりの容量は20GBとなっている。

 5,400rpmスピンドル、16MBバッファ、そして内部転送速度が41.7MB/sと、現時点で9.5mm厚2.5インチHDDとしては最強のスペックを持っているといっても過言ではない「MK4019GAX」は、ハイエンド志向のノートPCユーザーにとっては間違いなく要注目といえる製品だ。

□MK4019GAX/MK3019GAX/MK2019GAX(東芝)
http://www3.toshiba.co.jp/storage/japanese/topicj16.htm
http://www.toshiba.com/taissdd/products/features/MK4019gax-Over.shtml
http://www.toshiba.com/taissdd/techdocs/mk4019gax/4019gaxspec.shtml
http://www.toshiba.com/taissdd/products/features/MK3019gax-Over.shtml
http://www.toshiba.com/taissdd/techdocs/mk3019gax/3019gaxspec.shtml
http://www.toshiba.com/taissdd/products/features/MK2019gax-Over.shtml
http://www.toshiba.com/taissdd/techdocs/mk2019gax/2019gaxspec.shtml
□関連記事
【2002年5月25日】9.5mm厚の2.5インチHDDで初の5,400rpm製品「Travelstar 40GNX」発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020525/etc_40gnx.html

 (東芝 MK4019GAX/MK3019GAX/MK2019GAX)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPe-TREND]


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