D/A変換時に発生するノイズを完全に除去したという音質重視のサウンドカード「SE-80PCI」がオンキヨーから発売となった。「SE-80PCI」は独自開発のVLC技術を進化させた回路「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」の搭載により、従来のフィルタ方式では行なえなかったD/A変換時に発生するノイズの完全除去を実現しているというのが大きなウリ。搭載するサウンドチップは、既に発売されている同社製サウンドカード「SE-120PCI」と同じESSのMaestro-M3iだが、VLSCの搭載によりS/N比は「SE-120PCI」の99dBから110dBに向上したとしており、音質重視派には注目の存在といえるだろう。また、高級オーディオ機器にも使用されているというwolfson製の192KHz/24bit対応D/Aコンバータを採用しているあたりも見逃せない。なお、「SE-120PCI」に付属していた同軸デジタル入出力端子とジョイスティック/MIDIポートが付いたサブボードは省略されているが、その分価格は安くなっており、実売価格も8,970円~9,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と非常に手頃になっている。おなじみの金メッキ加工されたオーディオ端子なども高級さを感じさせるものがあり、音質重視のユーザーや“人柱”でなくても思わず手が出てしまいそうな製品だ。 □SE-80PCI(http://www2.onkyo.co.jp/what/news.nsf/view/se_80pcold/) |
5月末に一部ショップでサンプル展示が行なわれた恵安のSocket A対応アルミ製キューブ系自作PCキット「KCF-S768」がようやく販売スタートとなった。チップセットはSiS740。実売価格は46,800円~46,979円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。既に登場しているSocket 478対応モデル「KCF-S868」と同様、本体上部にアーチ状のキャリングハンドルを備えるというユニークなデザインが大きな特徴だ。内部の仕様としてVGA出力、サウンド、ビデオ出力といった機能のほか、USB 2.0インターフェイス、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイスなどを備えるあたりも「KCF-S868」と同様となっており、機能面で不足を感じることはないだろう。拡張スロットの構成が「KCF-S868」と違い、AGPが使えずPC1×1のみとなっているものの、それと引き換えに背面のI/Oコネクタ部に「KCF-S868」になかったパラレルポートと2つのIEEE-1394ポートを新たに装備している。なお、マザーボード上のPCIスロットは標準のものより幅の薄い部品を用いているので、カードを装着する際に無理な力を入れて破損したりすることのないように注意したいところだ。 □KCF-S768(http://www.keian.co.jp/new_pro/kcfs768/kcfs768.html) |
ウイルス混入が発覚して回収・廃番となった玄人志向のUSB 2.0カード「USB2.0V-PCI」の実質的な代替となる後継機が出回り始めた。型番は「USB2.0V2-PCI」。なんのことはない型番だけ見ると「2」の文字が新しく入っただけ。これは、おそらく“バージョン2”という意味を込めたものなのだろう。ただし、中身の基板はまったく別のものに変わっており、OEM元は新たにIwillになっている。コントローラーがVIAのVT6202である点は前のモデルと同じだが、基板デザインは前とは異なり、コネクタ数も外部3+内部1から外部2+内部1となっている。もっとも、一番変わった点はデバイスドライバ収録CD-ROMの中にMacafee製アンチウイルスソフトが一緒に収録された点かも知れない。先代モデルのトラブルを考えれば、これは実に秀逸な汚名返上策と言えるだろう。実売価格は1,899円~1,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、7月6日(土)には玄人志向主催で「ウイルス撲滅キャンペーン」がフェイス秋葉原本店店頭で実施される予定になっている。自ら引き起こしたトラブルを逆にプロモーションに利用してしまうあたりが玄人志向らしいかも? □USB2.0V2-PCI(http://www.kuroutoshikou.com/products/usb/usb2v2pci.html) |
ある意味で、これが究極の静音PCと言えるのかも知れない。そんなPCを店内でデモし始めたのはコムサテライト3号店。ミドルタワーのPCケース内部は完全ファンレスで、HDDの代わりにコンパクトフラッシュを搭載、電源ファンの代わりに大型ヒートシンクをとりつけている。もちろん搭載しているマザーボードはファンレスCPUを搭載した「EPIA-E533」だ。そして、もっともこのPCの変わっている点は、ドライブベイの部分に虫を飼うためのボックスが用意されていること。デモ機ではカミキリムシの模型が入っているが、作られた当初は本物のスズムシが入っており、夜中にはリーンリーンと泣いていたのだ。実はこれ、DOS/V POWER REPORT 2002年8月号の「高橋敏也の改造バカ一台」コーナーで実際に製作したもので、同店で1ヶ月程度展示する予定になっている。ファンレスPCがいかに静かなのかを体感してみたいという人は、このデモPCでチェックしてみるといい。なお、このPCの製作過程の詳細を知りたいという人はDOS/V POWER REPORT 2002年8月号をどうぞ。 □DOS/V POWER REPORT(http://home.impress.co.jp/magazine/dosvpr/) |
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