Power Mac G4に似たデザインのPCケースが登場、質感もそこそこ
DOS/VパラダイスオリジナルというこのPCケースは、側面から見たときの四隅を引っ張って伸ばしたような形状がどことなくアップルのPower Mac G4を髣髴させるものがある。各面のカバーはアクリルでできており、側面カバーの四辺と、正面や背面、上面のカバーがそれぞれ内側にへこむように湾曲している。
そして、Power Mac G4のようなフロント付近に一体化したタイプではないものの、天板中央にはポップアップ式の取っ手を備えている。ただし、取っ手もアクリル製のため、強度についてはあまり過信しないほうがよいかもしれない。PCとして組み上げた後はドライブ機器などで重量がかなり増えるため、取っ手を持って運ぶといったことは避けたほうがよさそうだ。
また、ドライブベイ、背面の拡張スロット部、ケースファン取り付け部がネジ不要のスクリューレス仕様になっているというメンテナンス性に優れる一面を持つほか、フロントパネル下部にはUSB、IEEE-1394(6ピン)、サウンドの各コネクタを持つ開閉式のインターフェイス部を備えるなど、PCケース自体の使い勝手も決して悪くない。なお、電源はEnhance製の300W電源ユニット「ATX-1125BTA」を搭載している。
一般的にデザイン重視のPCケースでは、CD-ROMドライブなどを装着するとデザインの統一感が崩れるという問題があるが、このケースではCD-ROMドライブ取り付け部分にアクリル板の蓋がついており、CD-ROMドライブのトレイに連動してこの蓋が開閉する構造になっている。そのため、普段は完全にドライブがPCケース内に隠れ、デザインの統一感は崩れない。これならCD-ROMドライブのベゼルカラーを気にしなくて済むわけだ。
一見奇をてらったようなデザインに見えるが、アクリルカバーを湾曲させるなど加工はなかなかよくできており、PCケースとしてのクオリティはなかなか高いレベルにあるといえる。“Power Mac G4似”であることを除いても、表面の質感や使い勝手のよさなどで十分に勝負できそうな製品だ。
(MISTY) |
[撮影協力:DOS/Vパラダイス秋葉原2号店Prime館]
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