【 2002年7月6日号 】

玄人志向がウイルス撲滅キャンペーン、ナース姿の新キャラもデビュー

ウイルス撲滅キャンペーンウイルス撲滅キャンペーン
ウイルス撲滅キャンペーンウイルス撲滅キャンペーン
ウイルス撲滅キャンペーンウイルス撲滅キャンペーン
ウイルス撲滅キャンペーンウイルス撲滅キャンペーン

 一部製品でのウイルス混入事件を起こしたばかりの玄人志向が、これを逆手に取ったキャンペーンを6日(土)限定で実施した。アンチウイルスソフト「McAfee VirusScan」の体験版を無償で大量配布するという一見まともそうな内容なのだが、そこは転んでもただでは起きない玄人志向、そのやり方はかなりアブノーマルなものだった。

 「ウイルス撲滅キャンペーン」と題されたそれは、見方によっては自虐的とも不謹慎ともとれる実にユニークな演出で行われた。場所はフェイス秋葉原本店の店頭。

 そもそも貼り出された横断幕の内容からしてすごい。横断幕には「玄人志向はウイルス混入事件の反省を踏まえ、二度とウイルスを撒き散らさない監視体制を取りました。私たちはウイルス被害を殲滅するために積極的に活動します。」という神妙なメッセージが入ってはいるのだが、それと同時にイメージキャラクターのサングラス男が舌を出して混入したウイルスの名前をつぶやくイラストが多数描かれ、そのうえ「コマンドファイル食べたいよぉ~」というメッセージもあるなど、反省の姿勢が見えるどころかなんとも挑発的。

 そしてアンチウイルスソフトの体験版を配布する演出もかなり異例なものだった。いつものサングラス男がマスク姿でCD-ROMを手渡すというのはありがちな展開としても、さらにサングラスとマスクを掛けたナース姿の女性までも登場、その異様な格好とは裏腹に優しい声で「キャンペーン実施中で~す」とアピールしつつ、周囲を行き交う人にCD-ROMを配布して周囲の注目を集めた。

 玄人志向によると、この女性は例によって社員が扮しているもので、名前は「サイバー・ナース ルナ」なのだという。いかにも今回限定のキャラクターのようにも思えるが、実際は今後レギュラーでサングラス男とともにイメージキャラクターとして活躍する予定とのこと。大阪・日本橋で7日(日)に行われるイベント「第2回玄人を語る会」にも参加し、玄人志向のWeb上でも近々「ルナの部屋」というコーナーが設置される予定になっているという。わざわざこういう状況の中で新キャラクターを登場させ、話題を集めようとするあたり、いかにも玄人志向の悪ノリぶりが見え隠れする。しかし、ここまでされると、見ている方ももはや笑うしかない。

 アンチウイルスソフト体験版CD-ROMを1万枚も用意して無償配布するという、自らペナルティを受ける姿を表に見せつつ、その場所で自社製品の特価販売も行ってしっかりと売り上げを確保するところも、なんとも玄人志向らしい。

 今回の状況を見る限り、ウイルス混入事件は玄人志向に深刻なダメージを与えるどころか、プロモーションのいい材料を与えるハプニング程度のものでしかなかったようだ。

□玄人志向
http://www.kuroutoshikou.com/
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【2002年6月15日】玄人志向の最新USB 2.0カードにウイルス混入が判明、回収・交換へ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020615/etc_usb20v.html

 (玄人志向製品)

[撮影協力:フェイス秋葉原本店]


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