Xabre 400搭載ビデオカードが新たにTriplex、アスクからも登場

　先週、玄人志向から第1弾製品がデビューしたのに続き、今週はTriplexとアスクからSiSの新型ビデオチップXabreを搭載したビデオカードが発売になっている。

　TriplexのXabre 400搭載ビデオカード「Xabre PRO 64MB TV-OUT/DVI」は、銀色の基板に64MBのDDRメモリを搭載し、VGA、DVI、S-Videoという3種類の出力コネクタを備える。こうした特徴や仕様は先週登場した玄人志向の「XABRE400EX-AGP64C」と同様で、ビデオメモリも同じHynix製DDR SDRAMチップのHY5DV641622AT-36（3.6ns/275MHz）を搭載している。つまり、玄人志向にOEM品として提供されたものが、この製品というわけだ。パッケージデザインや価格が異なる以外に両者で大きな差はないので、好みに合わせて選べばよいだろう。実売価格は12,400円～13,800円で（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）、こちらのほうが玄人志向の製品より若干安めだ（「XABRE400EX-AGP64C」の登場時の実売価格は12,999円～13,800円）。

　一方、アスクから発売された「Evil Xabre 400（ASXB400-C/D/T-A64D）」は、先週一部ショップで発売直後に完売してしまったC.P.Technology（PowerColor）のXabre 400搭載ビデオカード「XABRE400 64M-TV」の国内代理店版だ。「XABRE400 64M-TV」を買い逃してしまったという人は今回の製品が狙い目だろう。

　基板は一般的な黄土色のものを用いているが、64MBのDDRメモリを搭載し、VGAのほか、DVI、S-Videoの出力コネクタを備えるといった仕様は前述の「Xabre PRO 64MB TV-OUT/DVI」と同様。ただし、実動作クロックが不明ではあるものの、ビデオメモリに「Xabre PRO 64MB TV-OUT/DVI」のものより高速なEtron Technology製DDR SDRAMチップのEM658160TS-3.5（3.5ns）を搭載しているのは、パフォーマンス第一のパワーユーザーには注目点といえそうだ。実売価格は12,980円～14,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　まだまだ少ないとはいえ、パッケージングの異なる製品が登場したことで選択肢の幅が広がったのは確か。とりあえず今回登場した2製品に関しては、銀色基板などの見た目重視ならTriplexの「Xabre PRO 64MB TV-OUT/DVI」を、国内サポートが目当てならアスクの「Evil Xabre 400」を、それぞれ選択するのがよいだろう。

□Xabre PRO（Triplex）
http://www.triplex.com.tw/20011116/english/p03-02.htm
□Evil Xabre 400（ASKセレクト）
http://www.ask-corp.co.jp/pcolor/xabre400.htm
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【2002年6月29日】SiSのAGP 8X対応ビデオチップXabre搭載カード登場、玄人志向から
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020629/xabre.html

（Xabre搭載ビデオカード）

[撮影協力:コムサテライト3号店とコムサテライト2号店]

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