真空管アンプ内蔵マザー「AX4B-533Tube」の展示開始、第2弾も?
展示中のマザーボードに注目が集まるのはもちろんだが、何よりまずショーケースの中にある「第2弾予定あり!ご期待下さい!」と書かれたPOPに目を奪われる。発売時期など詳しいことが明記されていないため、どのような仕様の製品がどのようなかたちで販売されるのかはまったく不明だが、いずれにしても一次販売で買い逃してしまった人には、この第2弾予告はまさに朗報だろう。第2弾製品をぜひとも入手したいという人は、今後エーオープンジャパンからアナウンスされるであろう真空管マザー第2弾の発売告知を待とう。
展示中の「AX4B-533Tube」は、サウンド用アンプに真空管アンプを用いるという音質を重視した設計がなされているのが最大の特徴。真空管アンプはもともと「音に温かみがある」などと言われ、オーディオマニアに人気の高い高級アイテムだが、言わばアナログの象徴でもあり、これをPCのマザーボードと合体させてしまうというアイデアはかなり奇抜で、発表直後から世界中で話題になった。
音にこだわるユーザーはどの程度その「温かみ」が再現されているのかが気になるところだが、同社によれば基板レイアウトの最適化によりノイズを低減できたほか、コンデンサーにも高級オーディオ機器向けのものを採用することで「ピュアな音質を再現」できたとしており、かなりの自信を持っているようだ。直販サイトでは「この音は、もはや神の領域」とまで豪語している。
真空管の搭載により基板スペースが圧迫され、PCIスロットが3本と少なくなっているのが残念だが、AGPスロットやPC2100 DDR SDRAM対応DIMMスロット(3本)のほか、USB 2.0インターフェイス、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイスなども搭載しており、機能的には標準的なi845E搭載マザーボードと変わらない。
また、展示品の中には真空管アンプ専用のブラケットもあり、ここにはステレオ標準ジャック、ステレオRCAコネクタ、角型光デジタル出力コネクタが搭載されている。ステレオ標準ジャックがついているあたりが、PC用のパーツとしては新鮮だ。これは真空管アンプ用の専用ブラケットで、I/Oパネルにある標準のサウンドコネクタとは別物として使うものだという。
普通に独立した真空管アンプを外側に設置するのではなく、わざわざ内蔵するということに意味があるのか?という疑問もないではないが、逆にこれがPCユーザーに対する真空管オーディオへの入り口になる役割を果たすかもしれない。
実物をチェックしてみたいのなら、同店に足を運んでみるといい。
□AX4B-533Tube(AOpen/エーオープンジャパン)
http://www.aopen.com/products/mb/ax4b-533Tube.htm
http://shop.aopen.co.jp/shop/image/%23%23%23/opt/yukoubou-top.htm
(AOpen製品) |
[撮影協力:俺コンハウス]
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