【 2002年7月19日号 】

RADEON IGPチップセット搭載マザーの第2弾はALiのサウスを搭載

A3-M275A3-M275
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 ATIの統合型Socket AチップセットRADEON IGP 320を搭載したマザーボードの第2弾が登場した。FICの「AT31 Fusion」に続いて発売となったのは、Sapphire Technologyというメーカーの製品で、製品名は「A3-M275」。microATXフォームファクタの省スペースPC向けマザーボードで、サウスブリッジにALiのM1535D+を搭載している点や、デュアルディスプレイ対応をうたっているなどの特徴がある。

 「A3-M275」は、基板サイズから部品レイアウトや拡張スロット構成など、基本的なスペックでは「AT31 Fusion」とかなり近いものの、いくつかの点で独特の特徴がみられる。

 その特徴の第1点はサウスブリッジがALiのM1535D+になっていること。そもそもRADEON IGP 320チップセットは、サウスブリッジとしてオリジナルのIXP以外に他社製チップを使うことができるという特徴があり、「AT31 Fusion」でもVIAのVT82C686Bを利用していた。コストメリット優先ということなのか、IGP+IXPという純正パターンが出る前に、これで2種類の他社製チップとのパターンが製品化されたことになる。

 もうひとつの特徴は、きちんとマニュアル上でデュアルディスプレイの出力をサポートしているとうたっている点。「AT31 Fusion」ではVGAとTV出力のコネクタが画面出力用に用意されていたものの、この2つでデュアルディスプレイの動作を保証をするという記述はなかった。それに対して「A3-M275」では「Supports Dual Display (one CRT,one TV out)」とはっきり明記しているのだ。

 価格も9,800円~9,980円と安く(詳細は「今週見つけた新製品」)、Socket Aで手軽に高コストパフォーマンスPCを作るには魅力のある製品といえそうだ。

 なお、発売元は国内代理店のアスクで、バンドルソフトとして英語版のパーティション管理ソフトのPartition Magicなどが同梱されている。拡張スロットの構成は、PCI×3/AGP×1/DDR DIMM×2。ただし、LANインターフェイスを標準で持っていない点には要注意だ。

□A3-M275(Sapphire Technology)
http://www.sapphiretech.com/PRODUCT/M-A3-275.htm
□RADEON IGP 320/IXP 200/250(ATI Technologies)
http://www.ati.com/technology/hardware/radeonigp/rigp320.html
http://www.ati.com/technology/hardware/radeonigp/ixp200250.html
□関連記事
【2002年6月29日】初のRADEON IGPチップセット搭載マザーボードがFICからデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020629/etc_radeonigp.html

 (SAPPHIRE A3-M275)

[撮影協力:コムサテライト3号店]


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