いよいよ普及期か?8ポートのGigabit Ethernetハブが3万円割れ
玄人志向が8ポートのハブを3万円弱で発売、メーカーはCameo
【GSW08AL-HUB】 | 【インジケーター】 |
【3万円弱】 | 【仕様シール】 |
【ファンは1つ】 | 【背面】 |
【販売中】 | 【LANカードも値下がり】 |
Gigabit EthernetはLANカードこそ低価格になってきたとはいえ、肝心なハブが高価なままで普及の足かせになっていたが、台湾メーカーから続々と低価格のハブが出てくる動きもあって、いよいよ個人環境への普及期に突入しそうだ。
●価格は一気に5分の1
玄人志向が発売した「GSW08AL-HUB」は、全8ポートが10Base-T/100Base-TX/1000Base-Tに対応したGigabit Ethernetのスイッチングハブ。メーカーはCameoで、オプションの金具をとりつけることで1Uサイズのラック収納も可能な横置きデスクトップサイズの製品だ。見た目のデザインはごく一般的なもので、特に奇をてらった部分はない。
それにしても驚くべきは価格だ。これまで、Gigabit Ethernetのハブと言えば非常に高価で、個人で買えるものといえば8ポートのうち1ポートのみが1000Base-T対応で残りは10Base-T/100Base-TXという中途半端なものしかなく、全8ポートが1000Base-T対応となると低価格なものでも150,000円程度はした。それがいきなり5分の1という価格で登場したのだから驚くほかない。スペック的に従来品と大きく違うとすれば、内部のバッファ容量で、これまで一般的だった1.5MB~4MB程度のバッファ容量よりだいぶ小さく、256KBとなっている(外箱記載値は2.5Mbit)。
8ポートもあれば個人の環境では十分な役割を果たすはずで、これで個人環境のGigabit Ethernet導入の最大のネックは解消されたことになる。
●これを口火に普及か?
COMPUTEX TAIPEI 2002を視察したバイヤーなどの話によると、台湾のネットワーク機器関連メーカー各社はこれから今年後半にかけてGigabit Ethernet対応のハブを低価格で販売することを計画しており、実際にかなりの売り込みがあったという。どうやら、今回の製品はこうした動きの第1弾ということらしい。
すでにLANカードはGigabit Ethernet対応と言えども、安いものでは5,000円程度で買える状態にあり、さらにケーブルは既存の100Base-TXのものが使えるため、ハブさえ手に入れれば自宅で1,000Mbpsの高速データ転送が可能なネットワーク構築も簡単にできてしまう。動画データを筆頭に、個人の環境でもネットワークで転送するデータサイズは肥大化しており、パワーユーザーならずともGigabit Ethernet対応ハブの低価格化を待ち望んでいた人は多いはずだ。
「GSW08AL-HUB」を口火に低価格なGigabit Ethernetハブが大量に流通すれば、今年はGigabit Ethernetの普及元年になるかもしれない。
□GSW08AL-HUB(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/network/gsw08al-hub.html
□Cameo
http://www.cameo.com.tw/
(玄人志向 GSW08AL-HUB) |
[撮影協力:コムサテライト3号店]
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