【 2002年9月7日号 】

AGP 8XサポートのSiS648チップセット搭載マザーが登場、全4モデル
VIAのApollo P4X400に続くAGP 8Xサポート、ASUSとABITなどから

パッケージP4S8X
【パッケージ】【P4S8X】
I/Oパネル梱包内容
【I/Oパネル】【梱包内容】
Serial ATAコントローラAGP 8X対応
【Serial ATAコントローラ】【AGP 8X対応】
SR7-8X低価格路線
【SR7-8X】【低価格路線】
GA-8SG667DDR400 Support List
【GA-8SG667】【DDR400 Support List】

 VIAのApollo P4X400に続き、SiSからもAGP 8X対応のSocket 478プラットフォーム向けチップセットSiS648がデビューを飾った。搭載製品の第1陣として登場したのはASUSのSocket 478マザーボード「P4S8X/WA/LAN」「P4S8X/LAN/1394/SATA/R133」と、ABITの「SR7-8X」、GIGABYTEの「GA-8SG667」の4モデル。

●AGP 8Xをサポート

 SiSとしては初のAGP 8X対応チップセットとなるSiS648は、ノースブリッジSiS648とサウスブリッジSiS963の2チップから構成されるチップセット。FSB 533MHzのPentium 4やPC2700 DDR SDRAM(DDR333)をサポートする点などは従来のSiS645DXチップセットと同様だが、AGP 8X、USB 2.0(最大6ポート)サポートのほか、ノースブリッジ-サウスブリッジ間を1GB/sという転送速度(従来は533MB/s)で接続するMuTIOLテクノロジの最新バージョン「MuTIOL 1G」を搭載するなどといった強化がなされている。パフォーマンス重視のユーザーにとっても期待が持てるチップセットだ。

 さらに、サウスブリッジのSiS963が前述のUSB 2.0のほか、Ultra ATA/133、IEEE-1394、6チャネル出力対応サウンド、10Base-T/100Base-TX対応LANなどといった豊富な機能を備えているのもSiS648チップセットの大きな特徴といえるだろう。

 ちなみに、当初SiS648のスペックにはPC3200 DDR SDRAM(DDR400)のサポートが盛り込まれていたが、その後、DDR400は次期モデルのSiS648DXでサポートし、SiS648はDDR333サポートに留めると路線を変更している。DDR400サポートを期待していたユーザーにとってこれは残念な点だ。

●GIGABYTEは独自にDDR400サポート

 さて、発売になったSiS648チップセット搭載マザーボードだが、早くも低価格路線のものから高機能モデルまでバリエーションに富んだ内容になっている。

 低価格路線はABITの「SR7-8X」とGIGABYTEの「GA-8SG667」で、いずれも機能的には比較的オーソドックスにまとめられている。チップセット内蔵のIEEE-1394は使わず、目立ったオンボード機能は「SR7-8X」がサウンドとLANインターフェイスのみ、「GA-8SG667」がサウンドのみというシンプルさで、純粋にチップセットの内部転送速度向上などといった点に期待している人には向いている製品と言えそうだ。なお、「GA-8SG667」については、唯一PC3200(DDR400)メモリの動作保証をメーカー独自で行っている(動作保証リストにあるメモリ製品のみ)という特徴があるので、最新メモリを使ってみたいという人はこれを選ぶ価値がある。「SR7-8X」の実売価格は11,800円~11,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「GA-8SG667」の実売価格は11,980円~12,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 ASUSからは2モデル発売されている。標準モデルの「P4S8X/WA/LAN」がABIT「SR7-8X」とほぼ同じオーソドックスな設計で、実売価格は13,900円~16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。「P4S8X/LAN/1394/SATA/R133」はチップセットの機能をフルに活かしたモデルで、サウンドやLANのほか、IEEE-1394もサポート、さらにUltra ATA/133+Serial ATA対応RAIDコントローラのPromise PDC20376を搭載することで、Serial ATA×2チャネル+パラレルIDE×1チャネルという構成のRAID機能も使える。豊富な機能に魅力を感じる人には、この製品がぴったりだろう。実売価格は16,800円~19,499円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●AGP 8Xのパフォーマンスは?

 PC3200(DDR400)サポートが次期チップセットのSiS648DXに回されたのは惜しいところだが、AGP 8X対応チップセットの選択肢が増えたという意味ではSiS648の存在はけっして小さくない。今後展開されるであろうApollo P4X400対SiS648のパフォーマンスバトルにも注目が集まりそうだ。

□SiS648(Silicon Integrated Systems)
http://www.sis.com/products/chipsets/oa/pentium4/648.htm
□P4S8X(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com.tw/mb/socket478/p4s8x/overview.htm
□SR7-8X(ABIT)
http://www.abit4u.jp/product/mother/sr7-8x_main.htm

 (ASUS P4S8X)
 (ABIT SR7-8X)
 (GIGABYTE GA-8SG667)

[撮影協力:ツクモパソコン本店IITSUKUMO eX.コムサテライト3号店ツクモParts王国]


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