【 2002年9月21日号 】

ビデオカード用の巨大ヒートシンクが単体で発売、Zalman Tech製

ZM50-HP / ZM80-HPZM50-HP / ZM80-HP
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 巨大なヒートシンクが見るものに強烈なインパクトを与えた、先週登場したSIGMACOMのGeForce4 Ti4200搭載ファンレスビデオカード「SVTi4200-128HS」だが、今週はその製品に採用されていたZalman Tech製のヒートパイプ付き大型ヒートシンクが汎用パーツとして単品で発売された。実売価格は「SVTi4200-128HS」に搭載されていたのものと同型の「ZM80-HP」が3,980円~4,980円、それよりやや小型の「ZM50-HP」が2,980円~3,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 言うまでもなくこれらの製品の目的は、ビデオカードのチップファンと置き換えることでファンレスを実現しようというもの。対応可能なビデオチップは、「ZM50-HP」はGeForce2 MXシリーズ、GeForce4 MXシリーズ、RADEON 7500シリーズなどと明記されているものの、「ZM80-HP」については「Parheliaには非対応」とするのみで具体的な対応チップ名は明らかにされていない。

 とはいえ、「ZM80-HP」には前述のとおり「SVTi4200-128HS」で採用されるという実績があり、少なくともGeForce4 Ti4200には対応すると見てよさそうだ。さらに上位のGeForce4 Ti4400/Ti4600などの発熱に耐えられるかどうかは不明だが、腕に自信のある人なら自己責任の範囲で実験してみるというのもよいかもしれない。ただし、最近のビデオチップの発熱量は非常に大きいので、実験の際は十分な注意が必要だ。

 そのほか、ヒートパイプの設置方法などといった様々な情報が同社Webサイトに掲載されているので、購入を考えている人は一度目を通しておいたほうがよいだろう。なお、いずれの製品もビデオチップ付近の基板上に穴が設けられているビデオカードでなければ設置できない、という条件もあるので要注意。

 導入に際しての難度はかなり高めといえる「ZM80-HP」と「ZM50-HP」だが、静音PCマニアにとっては非常に注目度の高い製品であることは間違いない。もしかすると、これらの製品を利用してファンレスビデオカードを“自作”するというのが、今後の静音PCにおける一つのトレンドになっていくのかもしれない。

□ZM50-HP/ZM80-HP(Zalman Tech)
http://www.zalman.co.kr/english/product/zm80-hp.htm
http://www.zalman.co.kr/english/product/zm50-hp.htm
□関連記事
【 2002年9月14日】巨大ヒートシンク付きのファンレスGeForce4 Ti4200搭載カード登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020914/etc_fanlessti42.html

 (Zalman Tech ZM50-HP/ZM-80HP)

[撮影協力:高速電脳クレバリー1号店]


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