3つのスタイルに可変のタブレット型PC「PaceBook」予約販売開始
「PaceBook」は、タッチパネル12.1インチTFTカラー液晶ディスプレイ(1,024×768ドット表示対応)が一体となったCrusoe 5600 600MHz搭載のタブレット型PCと、タッチパッド付きの小型ワイヤレスキーボードがセットになった製品。その見た目はA4サイズノートPCの液晶ディスプレイとキーボードを分離させたような印象のもので、液晶ディスプレイとキーボードを個々に配置すればデスクトップPCに、両者を付属のキャリングケースに収めて一体化させればノートPCに、そしてタッチパネル型液晶ディスプレイだけでペンや指などで操作できるタブレット型PCに、と3通りの利用が可能というこれまでのPCにはなかった新しいスタイルを打ち出している。
タッチパネル型液晶ディスプレイは感圧式を採用し、なおかつOSにもWindows XP Home Editionを採用しているこの「PaceBook」は、Windows XP Tablet PC Editionと電磁式タッチパネルを組み合わせたMicrosoftの「Tablet PC」とは、いわば似て非なる製品だが、既存のリソースを利用して「Tablet PC」に近い機能を実現しているのは「PaceBook」のユニークな部分といえるだろう。なお、同社は今後「Tablet PC」のシステム要件に準拠した製品の発売も予定しているという。
PCとしての主な仕様は、CPUがCrusoe 5600 600MHz、サウスブリッジがALI Super South 1535、ビデオコントローラーがSMI 721 Lynx(ビデオメモリ8MB)、システムメモリ容量が128MB(PC133 SDRAM)、HDD容量が20GBなどで、10Base-T/100Base-TX対応LAN、56kbpsモデム、サウンド、USB(2ポート)、IEEE-1394、PCカードスロット(Type II)などといった機能やインターフェイスを搭載している。内蔵バッテリーはリチウムイオンで、最大5時間の使用が可能だ。本体サイズは幅247mm×奥行き330mm×高さ29mm、重量は1.8kg。
付属品は、IEEE-1394接続の外付け24倍速CD-ROMドライブ、キャリングケース、ACアダプタなどで、デスクトップPCとして利用する際に使う「オフィススタンド」はオプションとなっている。ただし、製品には簡易の折りたたみスタンドが付属しているのでこれを利用するのもよいだろう。そのほか付属のキャリングケース以外にも、タブレット型PCとして利用する際に便利な「タブレットバッグ」、ハンズフリーで利用できる「スレーブバッグ」がオプションとして用意されている。
自作PCユーザーからしてみると拡張性がほとんどないのが残念なところかもしれないが、3つの形態で利用できるという従来にはなかった多様性はその点を補って余りあるといえるだろう。デスクトップPC、ノートPCのどちらにしようか迷っているという人にも最適な製品といえそうだ。
同店にデモ機が設置されているので、気になる人は足を運んでみるといいだろう。
□PaceBook(PaceBlade Technologies/ペースブレードジャパン)
http://www.paceblade.com/?a=2&p=1455
http://www.paceblade.co.jp/pages/product3.html
□Tablet PC(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/tabletpc/
(PaceBlade PaceBook) |
[撮影協力:T-ZONE. AKIBA PLACE]
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