ウリのひとつである「2.8nsメモリ」に関しては仕様にナゾの部分が残っており、外箱などには「2.8ns」がうたわれているものの、メモリチップ上のマーキングは2.8nsを示す速度表示部の上になぜか取り消し線のような線が入っている。具体的なメモリチップの型番はSAMSUNG K4D26323RA-GC28(または-GC2B)で、線が入っているのは最後の「C28」の部分。なお、この件に関する玄人志向の公式回答は「“2.8nsで間違いない”だった」（コムサテライト3号店）とのこと。

　2.8nsのメモリチップはGeForce4 Ti4600やRADEON 9700を搭載したビデオカードが使用する高速品で、「高速チップ搭載」をうたうようなGeForce4 Ti4200搭載ビデオカードでも3.3ns程度を搭載するのが一般的。

　もう一方の特徴である平板状のヒートシンクは、一般的なビデオチップクーラーの上にアルミ板を取り付けたもの。このアルミ板はメモリチップの上まで広がる大型タイプで、ファンの吸気部分などには通風用の穴が開いている。

　基板色は銀色で、ビデオ編集ソフトのPowerDirectorなどが付属している。

　AGP 8X対応版GeForce4 MX440を搭載した玄人志向版ビデオカードとしては既にGF4MX4408X-AGP64Cが発売されている。

□K4D26323RA(SAMSUNG)
http://www.samsungelectronics.com/semiconductors/search/productview.jsp?prd_code=32242

□関連記事
【10月19日】GF4MX4408X-AGP64C(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021019/ni_i_vc.html#k4408x

[撮影協力:コムサテライト3号店]

　同じ特徴をうたう玄人志向ブランド/Triplex製のGF4MX4408XEX-AGP64Cとは部品配置が異なる製品で、メモリチップ上にヒートシンクが取り付けられ、代わりにビデオチップクーラーの平板状ヒートシンクが無くなっている。

　このほかの特徴はほぼ同じで、銀色基板を採用している点やビデオ編集ソフトのPowerDirectorが付属している点も変わりない。

[撮影協力:コムサテライト3号店とFRESH FIELD ADACHIとコムサテライト2号店とコムサテライト1号店]

　ビデオメモリは64MBのDDRメモリでTV出力機能付き。

[撮影協力:WonderCity秋葉原店とTSUKUMO eX.]

　バルク品。

[撮影協力:クレバリー1号店]

　出力コネクタはVGA、DVI-I、S端子の3種類を備えているが、LowProfile用ブラケット利用時はVGAコネクタが利用できず、DVI-IとS端子のみが利用可能。DVI-IコネクタをVGAコネクタに変換することも可能だが、変換アダプタは付属していない。

　現在販売されているPCI接続のRADEONシリーズ搭載ビデオカードとしては最も高スペックな製品。これまで販売されていた製品はRADEON 7500搭載モデルまでだった。高性能なPCI版ビデオカードとしてはこのほかにGeForce4 MX440/420搭載製品やG450搭載製品などがある。

　同じくPowerColor製で、LowProfileブラケットが付属しない代わりに価格が安い玄人志向 RADEON90-PCI64Cも今週同時に発売されている。

[撮影協力:クレバリー1号店とTSUKUMO eX.]

　現在販売されているPCI接続のRADEONシリーズ搭載ビデオカードとしては最も高スペックな製品。これまで販売されていた製品はRADEON 7500搭載モデルまでだった。高性能なPCI版ビデオカードとしてはこのほかにGeForce4 MX440/420搭載製品やG450搭載製品などがある。

　同じくPowerColor製で、やや価格が高いがLowProfileブラケットが付属するASKセレクト R9-CDT-P64Dも今週同時に発売されている。

[撮影協力:コムサテライト3号店とコムサテライト1号店]

　出力コネクタはDVI-I×1とS端子×1のみだが、付属の分岐ケーブルを利用することでDVI-D ＋ VGAコネクタのデュアルディスプレイなどが利用できる。デジタル出力時の最大解像度は1,600×1,200ドット/60Hz。

　標準装備のブラケットは通常サイズで、付属のLowProfileブラケットに交換する作業は購入者が行う必要がある。

　LowProfile対応でDVI出力が可能な製品は選択肢が非常に少なく、PCIタイプではASKセレクト RV2-PTD64Dがあるのみだった（今週発売されたR9-CDT-P64Dも該当する）。AGPタイプも含めるともう少し選択肢が広がるが、NVIDIA製ビデオチップを搭載した製品は昨年11月に発売されたジェイスジャパン Interpeed JN600/32DLP(GeForce2 Pro)に限定される。このほかのLowProfile/DVI対応ビデオカードとしてはRADEONシリーズ搭載製品やMillennium G450/G550シリーズなどの一部が該当する。

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【5月11日】RV2-PTD64D(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020511/ni_i_vc.html#nise75pci
【2001年11月17日】Interpeed JN600/32DLP(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011117/ni_i_vc.html#jn60032dlp

[撮影協力:TSUKUMO eX.とコムサテライト3号店]