PCとUSB経由での接続が可能ということでPCユーザーの間でも話題となった日本デジタル家電のHDD搭載ビデオレコーダー「ロクラク」に、USB 2.0や10Base-T対応LANといったインターフェイスを追加した最新モデル「ロクラクII」が登場した。実売価格は89,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「ロクラクII」は、従来の「ロクラク」シリーズの最上位モデル「ロクラクスーパー120i」をベースに、USB 2.0インターフェイスと10Base-T対応LANインターフェイスなどを新たに搭載した新モデル。「ロクラク」はUSBインターフェイスを利用してPCとの間で映像ファイルの送受が行えるのもウリのひとつだが、「ロクラクII」では高速なデータ転送が可能なUSB 2.0インターフェイスを採用することで、映像ファイルの転送時間を従来の8分の1に短縮するという強化が図られている。映像ファイルの転送を頻繁に行うというユーザーにとって、これは非常にうれしい強化点だろう。また、β版の機能としながら、PCからの「ロクラクII」内の映像ファイルの編集や、「ロクラクII」からPC内の映像ファイル再生、PCのHDDへの直接録画といった機能も新たにサポートしている。
一方の10Base-T対応LANインターフェイスについては、機能させるために今後公開予定のβ版ファームウェアが必要とされている。ネットワークを介して複数の「ロクラクII」同士を連携させることが可能なほか、本体のみでのインターネット接続機能、インターネット経由でのコンテンツダウンロード/再生機能もサポートするとしているので、こちらは今後に期待といったところだろう。
そのほか、ビデオレコーダーとしての機能は従来の「ロクラクスーパー120i」と同様で、予約録画、週間録画予約、同時録画再生、iEPGを利用したPCからの録画予約、携帯電話を利用したリモート録画予約などの機能を装備。そのほかの主なスペックは、HDD容量が120G(最大録画時間480時間)、最大ビデオ画素数が720×480ドット、最大ビデオビットレートが12Mbps(VBR/CBR両対応)などで、D1端子のほか、HDDや今後発売予定のMO、DVD-RAMといった増設用ドライブが接続可能な拡張ディスクインターフェイスも装備している。
USB 2.0と10Base-T対応LANの両インターフェイスを新たにサポートするという接続面の強化がなされたこの「ロクラクII」は、前モデル以上にPCユーザーの注目を集める製品となることは間違いないだろう。LANインターフェイスはまだ“お預け”の状態だが、USB 2.0インターフェイスによる高速データ転送が目的のユーザーなら、今からでも導入する価値はありそうだ。
□ロクラクII(日本デジタル家電)
http://www.nihondc.co.jp/seihin1.html#II
□関連記事
【2002年3月30日】PCとのUSB接続も可能なHDDビデオレコーダー「ロクラク」が店頭販売スタート
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020330/etc_rokuraku.html
| (日本デジタル家電 ロクラク シリーズ) |
[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館]