先週いくつかのショップでサンプル展示が行われた、基板からPCIスロットなどの部品まで赤色のものを採用し、さらに青色発光タイプのチップファンも搭載するというというド派手なルックスのIwill製i845PE搭載Socket 478マザーボード「P4HT」が発売となった。実売価格は13,480~14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「P4HT」は、基板だけでなくAGP/PCI/DIMMスロットやFDD/IDEコネクタ、さらにCPUクーラー用のリテンションといった部品まですべて赤色のもので揃えるという、まさに同社が言うように「井伊の赤備え」を連想させるような出で立ちのマザーボード。同じように赤色にこだわったマザーボードを採用した製品といえば、PCケースやCPUクーラーなども赤色というCFD販売のDual Athlon対応自作PCキット「CyberHawk」があるが、マザーボードが単品で販売されるのはこれが初めてだ。
さらに、動作時に青く発光するクリアタイプのチップセット用ファンを搭載しているのも特徴のひとつ。ここまで赤にこだわるのならファンも赤色タイプにすればよいのに、という声も聞こえてきそうだが、これはこれである意味インパクトを強めるのを狙ったデザインと言えるのかもしれない。実際、赤色の基板や部品に囲まれた中で青く光るファンの存在感はかなり高く、ただでさえ強烈なこの製品の印象をより強める格好となっている。
主なオンボード機能は、Promise製コントローラPDC20275によるUltra ATA/133インターフェイス、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイス、6チャネル出力対応サウンド機能など。そのほかマニア向け機能として、BIOSメニューにFSBクロックやAGP/PCIクロック、メモリ電圧、CPU電圧などの設定項目が用意されている。またパッケージ裏面に、近日中にも登場すると見られているHyper-Threadingテクノロジ搭載版Pentium 4に対応する旨がうたわれているのも注目点だ。
最近は、透明アクリル板付き側面カバーを採用するなどしてPCケース内部を見えるようにした、いわゆるシースルーケースも数多くの製品が登場しており、中身の見た目にこだわりたいという人にはまさにこの「P4HT」はうってつけのマザーボードといえそうだ。赤色のPCケースを用意して、前出の「CyberHawk」よろしく真紅のPCを一から自作してみるというのもアリだろう。
なお、発売日は未定だがSerial ATAインターフェイスを搭載した上位モデル「P4HT-S」のほか、廉価モデル(スペック不明)の「P4HT-L」といった製品も用意されている。
□Iwill
http://japan.iwill.net/home/home.asp
□P4HT(Iwill)
http://japan.iwill.net/whats_new/SeeMore.asp?vID=36
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【2002年11月9日】赤色基板に赤色スロット搭載の真っ赤なマザーが展示中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021109/etc.html#p4ht
| (Iwill P4HT) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとツクモParts王国とTSUKUMO eX.とフェイスと高速電脳]