【 2002年12月21日号 】
謎の「GeForce4 4800SE」を搭載したビデオカードが出回る
GeForce4 Ti4800-SE8XGeForce4 Ti4800-SE8X
Ti4800SE-TD8XTi4800SE-TD8X
Ti4800SE-T8XTi4800SE-T8X
GeForce4 Ti4800-SE8XGeForce4 Ti4800-SE8X
 MSIから「GeForce4 Ti4800-SE8X」(同社表記)なるビデオチップを搭載したビデオカード「Ti4800SE-VTD8X」「Ti4800SE-TD8X」「Ti4800SE-T8X」が登場した。実売価格は26,479円~29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。このビデオチップについてはNVIDIAからの正式発表はまだなく詳細は不明だ。

 上位モデルの「Ti4800SE-TD8X」「Ti4800SE-VTD8X」を見ると、大型の銅板や半透明のダクト付きチップファンを搭載したルックスに目を惹かれるが、やはり最も注目されるのは搭載するビデオチップだ。「GeForce4 Ti4800」「GeForce4 Ti4800 SE」なるビデオチップをNVIDIAが用意しているというニュースは11月あたりから海外のPC系ニュースサイトなどで報じられていたものの、同社からの正式発表はまだ行われていない。ビデオチップの正体が不明のまま搭載製品が先に登場してしまった格好だ。

 このため正式仕様は不明だが、「Ti4800SE-TD8X」の付属のマニュアルでは、おもなスペックはAGP 8X、DirectX 8.1サポート、描画能力が40億AA Samples/s、1億1,300万Vertices/s、メモリバンド幅が8.0GB/sなどとされている。ただ、これら3つの値はGeForce4 Ti 4200 with AGP 8Xと同じもので、名称から連想させるビデオチップのスペックとしては相応しくない。正式仕様が不明の現時点ではこれらが単なる誤植なのかどうかも分からず、パワーユーザーとしては、この製品に飛び付いていいものかどうかが悩みどころとなりそうだ。

 なお、MSI日本法人のエム・エス・アイ コンピュータ ジャパンによれば、「GeForce4 Ti4800-SE8XはGeForce4 Ti4400の後継に当たる製品で、GPUクロック275MHz、メモリクロック550MHz(DDR)でAGP 8Xに対応したもの」だという。

 そのほかの主な仕様は、ビデオメモリがDDR SDRAM 128MB、コネクタがVGAとテレビ出力の2種類で、「Ti4800SE-TD8X」にはDVI出力が、「Ti4800SE-VTD8X」にはDVI出力とビデオ入力が追加されている。「Duke Nukem:Manhattan Project」「Tom Clancy's Ghost Recon」「The Elder Scrolls III:Morrowind」などの豊富なゲームソフトが付属するのもMSI製ビデオカードらしい特徴だ。

 マニュアル記載のスペックがGeForce4 Ti 4200 with AGP 8Xと同等となっているのは気になるが、「Ti4800SE-TD8X」は未発表のビデオチップを搭載するカードとあって人柱ユーザーなど新しいモノ好きから注目を集めることは間違いない。スペックの件が気になるという人は、NVIDIAからの正式発表(表立って行われるかどうかは不明だが)を待ったほうが無難だろう。

□Micro-Star International
http://www.msi.com.tw/
□GeForce4 Ti(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/view.asp?PAGE=geforce4ti

 (MSI Ti4800SEシリーズ)

[撮影協力:テクノハウス東映コムサテライト3号店]


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