5インチベイサイズのSocket 370対応自作PCキット「SUMICOM」「Opera Piccolo」に続くSocket 478対応の新モデル「OperaPiccolo SUMICOM S600」がクイックサンからようやく発売となった。実売価格はCD-ROMドライブ付属モデルが52,800円~59,800円、DVD-ROM/CD-Rコンボドライブ付属モデルが63,800円~69,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
本体がわずか5インチベイサイズということで大きな話題となった「SUMICOM」「Opera Piccolo」だったが、今回の「OperaPiccolo SUMICOM S600」はCPUクーラーといった冷却パーツが大型化したことなどにより筐体もやや大きくなっている。サイズは幅148×高さ71×奥行き254mmと、5インチベイ2段分といった程度の大きさだ。
とはいえ、設置面積は従来モデルとほとんど変わらず、さらにこのコンパクトな筐体にスリムタイプ光学ドライブ用ベイ1つと3.5/2.5インチシャドウベイ各1という計3つものドライブベイを搭載しているのは注目すべき点といえるだろう。従来モデルとは違い、搭載できるメモリモジュールの高さがとくに制限されていないのも嬉しいところだ。
主な仕様はチップセットがSiS651+SiS962、DIMMスロットが2本(DDR333対応、最大2GB)、搭載する機能がVGA、サウンド、USB 2.0、10Base-T/100Base-TX対応LANなど、対応CPUがPentium 4 1.7~2.8GHz、Celeron 1.7~2GHzとなっている。付属品はACアダプタ、専用薄型CPUクーラー、CD-ROMドライブまたはDVD-ROM/CD-Rコンボドライブなど。また、サンプル品からは、背面パネルのデザインや冷却ファンの構成(ケースファン×2+CPUファン×1→CPU/ケース兼用ファン×1)が変更されている。
そのほか、同社Webサイト上の製品情報によれば「2段階リアルタイムクロック制御」が可能な「スピードスイッチ」も装備しているという(前面にある「SPEED」と書かれたボタンのことだと思われる)。
コンパクトさを追求する小型PCマニアにとっては、筐体が5インチベイ2段分とやや大きくなってしまったのは残念なところだが、この本体サイズで3つものドライブベイを装備するのは「OperaPiccolo SUMICOM S600」の大きな特徴といえる。とくに、標準的な3.5インチHDDが搭載できる点は、自作ユーザーから注目を集めそうだ。
□OperaPiccolo SUMICOM S600(クイックサン)
http://www.quixun.co.jp/press/piccolo_s600.html
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| (クイックサン OperaPiccolo SUMICOM S600) |
[撮影協力:クレバリー1号店と高速電脳とコムサテライト3号店]