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【Nehemiah版C3(表)】 | 【缶パッケージ】 |
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【Nehemiah版C3(裏)】 | 【Nehemiahのシール】 |
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【同梱CPUクーラー】 | 【新旧コア】 |
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【少量入荷】 | 【価格は約7,000円】 |
AMDのBartonに続いて、今度はVIAから新型CPUコアNehemiahを採用したCPUがデビューを飾った。
販売が始まったのはFSB 133MHzのC3 1.0A GHzモデルで、実売価格は6,790円~7,280円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●浮動小数点演算を強化
1月22日(水)にVIAから正式発表されたNehemiahコアは、浮動小数点演算ユニットのフルクロックスピード化をはじめ、パイプライン数の増加やSSEの搭載などの強化がなされているのが大きな特徴。これまでC3は浮動小数点演算が苦手とされていたが、その弱点が演算ユニットの高速化によってどこまで克服されているのかが注目点といえるだろう。同社によれば、Apollo CLE266チップセットと組み合わせた場合、3Dグラフィックアプリケーションでは従来コアから73%もの性能向上が期待できるという。
もうひとつの特徴はハードウェアによる暗号化エンジン「PadLock Data Encryption Engine」を搭載する点。「PadLock Data Encryption Engine」では電気的ノイズを利用することで高度な乱数の生成を実現、これにより強固なセキュリティが確立できるという。同社では、CPUでセキュリティ機能を搭載するのはNehemiahが初としている。
●消費電力は従来の倍
今回登場した1.0AGHzモデルは、CPU表面のマーキングから、FSBクロックが133MHz、動作電圧が1.4Vなどといった仕様になっていることが分かる。CPUの外観については、キャパシタの配置が微妙に異なる以外、全体的には従来コアとほぼ同様だ。
また、消費電力は11.25Wで、これは従来コアの1GHzモデル5.7W(発表時数値)のほぼ倍となっている。動作時の発熱量がどの程度変化しているかは実測してみないと分からないが、冷却能力が比較的低い小型PCでの使用を前提としている人は、一応この点を気に留めておいたほうがよいかもしれない。
発熱量の少なさでは定評のあるC3だけに、Nehemiahコアでは消費電力が倍増しているのが気になるところだが、浮動小数点演算ユニットの高速化やハードウェア暗号化エンジンの搭載など技術面で注目される部分は多い。価格が安いのも魅力的で、コストパフォーマンス重視派などに重宝される存在となりそうだ。
□C3(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/viac3/c3.jsp
http://www.via.com.tw/en/Digital%20Library/PR030122Nehemiah.jsp
□関連記事
【2003年1月25日】「Nehemiah」コアの新型C3展示中、浮動小数点演算が高速化
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030125/nehemiah.html
| (VIA C3 1.0A GHz) |
[撮影協力:高速電脳とOVERTOP]