【 2003年3月8日号 】
FSB 800MHz対応をうたうi845PE搭載Socket 478マザー発売
Albatronの「PX845PEV-800」、なぜかCEOのサイン入り
パッケージPX845PEV-800
【パッケージ】【PX845PEV-800】
Special EditionCEOサイン
【Special Edition】【CEOサイン】
同梱サウンドカードFSB 800MHzサポート
【同梱サウンドカード】【FSB 800MHzサポート】
 FSB 800MHzとDDR400メモリを独自にサポートするというAlbatron製のi845PEチップセット搭載Socket 478マザーボード「PX845PEV-800」が発売になった。実売価格は11,900円~12,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●オーバークロックでFSB 800MHz

 FSB 800MHz/DDR400サポートのチップセットというと、投入間近と見られているIntel製最新チップセットCanterwoodことi875Pを思い浮かべる人が多いと思うが、「PX845PEV-800」が搭載しているのは本来FSB 533MHz/DDR333までのサポートとなっているi845PE。付属のマニュアルに「FSB 800 is by overclocking or using a 200 MHz Clock Frequency CPU」とあるとおり、オーバークロック設定によりFSB 800MHzやDDR400の利用を実現した製品だ。

 マニュアルでは、DDR400使用時はFSB 800MHzに対応したCPUの搭載、もしくはCPUのオーバークロックが必須としているが、FSB 800MHz対応のPentium 4が存在しない現時点では当然後者のオーバークロックに頼ることになる。しかし、FSB 533MHz版Pentium 4をFSB 800MHzにオーバークロックさせた場合、CPUクロックが正規の1.5倍にも上るため、動作させるのは至難の業といえそうだ。

 また、オンボードデバイスが3Com製の10Base-T/100Base-TX対応LANコントローラのみと非常にシンプルなのも最近の製品としては珍しいところ。サウンド機能はオンボードではなく、Triplex製のPCIサウンドカードを付属するという形でサポートしている。

●なぜかCEOのサイン入り

 ちなみに、販売代理店のアスクによると、この「PX845PEV-800」は製品の発売を記念した限定モデルとのこと。記念モデルらしく基板の隅には「Special Edition」の文字やAlbatronのCEOのJack Ko氏のサインなどがマーキングされている。

 オーバークロックが必須となるためFSB 800MHz/DDR400での利用は誰にでも勧められるというわけではないが、オーバークロックには目がないというコアなユーザーには注目の製品といえる。価格が安いので、人柱覚悟で購入してみるというのもありかもしれない。

□PX845PEV-800(Albatron Technology/アスク)
http://www.albatron.com.tw/product/PX845PEV_800.htm
http://www.ask-corp.co.jp/albatron/newspx845pev-800.htm
□関連記事
【2002年6月22日】Apollo KT333搭載でDDR400対応?AlbatronからSocket Aマザー登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020622/etc_kx400plus.html

 (Albatron PX845PEV-800)

[撮影協力:高速電脳クレバリー1号店]


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