Apollo KT333搭載でDDR400対応?AlbatronからSocket Aマザー登場
「KX400+」が搭載するApollo KT333チップセットは、もちろん正式に対応するのはPC2700 DDR SDRAM(DDR333)まで。しかし「KX400+」は同社が独自にDDR400メモリでの動作を保証し、パッケージ上にも「DDR400」の文字を記してそのことをアピールしている。もっとも、パッケージの隅には注意書きとして「Overclock」の文字もあり、あくまでもマザーボードのオーバークロック機能を利用してメモリのDDR400での動作を実現しているというのが実態だ。
ただし、同梱のマニュアルでは対応メモリが「Support 333/266/200 DDR」となっているほか、BIOSの設定項目やジャンパの説明を見てもASUSの「P4S533」(SiS645DX搭載Socket 478マザーボード)が備えているような、FSBクロックとメモリクロックの比率を設定できるような機能が見当たらない。BIOSやジャンパで設定できるFSBも100MHz、133MHz、166MHzの3種類と書かれており、マニュアルを読む限りではどのようにしてDDR400での動作を実現させているのかはハッキリしない。
また、代理店側はショップに対して「現在売られているDDR400のメモリは全てオーバークロック品なので動作保証しない。今後正式なDDR400メモリが出れば保証し、Web上に具体的なリストを掲載していく」という旨の説明を行なっている。つまり、現在販売されているDDR400メモリは動作保証の対象とはならず、結局現時点においてはDDR400での動作を実現するには、これまで通り自己責任によるオーバークロックで動作させるしかないということになる。なお、既存のDDR400メモリについては「保証はしないもののSamsungまたはWinbondチップ搭載のA-Data製モジュールに関しては動作を確認している」としている。
結局のところ、現状ではほかのマザーボードでのオーバークロック動作とあまり変わらない状況ではあるが、「今後正式なDDR400メモリが出れば保証する」としているので、それまで待つというのも一つの手だろう。
新興メーカーのAlbatronがこの製品で国内の認知度を急上昇させたのは事実。ただし、最終的にユーザーからの支持を得られるかどうかは、今後のユーザーサポート状況の良し悪しにかかってくる。その意味では、不確定要素の多いままパワーユーザーの好奇心をくすぐる製品としてデビューした「KX400+」の今後がいい試金石になりそうだ。
□KX400+(Albatron/アスク)
http://www.albatron.com.tw/english/product/pro-kx400p.htm
http://www.ask-corp.co.jp/albatron/
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【2002年6月15日】世界初のDDR400対応マザーボードの予約がスタート、Albatron製
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020615/etc.html#ddr400
(Albatron KX400+) |
[撮影協力:コムサテライト1号店とBLESS秋葉原本店と高速電脳]
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