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【WinFast A300 Ultra TD】 | 【厚みは1スロット分】 |
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【出力コネクタ構成】 | 【カード背面】 |
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【同梱品】 | 【パッケージ】 |
これまでのGeForce FX 5800 Ultra搭載カードの欠点である、拡張スロットを2つ消費してしまうという問題をうまく克服した新製品がLeadtekから登場した。これまでのように大型の冷却機構「FXFlow」を採用するのではなく、独自の冷却機構を採用することで1スロットのみでの利用が可能になっている。
製品は「WinFast A300 Ultra TD MyVIVO」で、実売価格は61,800円~64,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●独自冷却機構を採用
GeForce FX 5800 Ultraのビデオチップは高い性能を持つ反面発熱量も多く、これまでに発売されているMSIやASUSの製品は、幅広ダクトや大型ヒートシンクなどで構成される大掛かりな冷却機構「FXFlow」を装備し、結果的に拡張スロットを2本分消費するというデメリットを持っている。
「WinFast A300 Ultra TD MyVIVO」は、カード全体を包むスチール保護フレームと2個のファンで構成される独自の吸排気システム「WinFast TwinTurbo-II」の採用により1スロットでの使用を実現しているのが大きな特徴。同社によれば、このシステムは航空産業の風洞技術を応用しており、熱拡散機能と静粛性にも優れるという。
ただ、「FXFlow」はカードの熱をPCケースの外に放出する機能を持っているのに対し、「WinFast A300 Ultra TD MyVIVO」にはそれがなく、従来のビデオカードと同様に熱がPCケース内にこもるかたちとなる。安定した動作を実現するには、十分な風量を持つケースファンを装着するなどといった対策が必要になりそうだ。
●それでも厚みには注意
また、「FXFlow」採用カードとは違いブラケット部が1段になってはいるものの、一般のビデオカードに比べると「WinFast A300 Ultra TD MyVIVO」の本体はかなり厚めだ。先々週に製品の展示を行ったTSUKUMO eX.が行ったテストでは、部品などが干渉して装着できないマザーボードがいくつかあり、また装着できたとしても「AGPスロットに隣接するPCIスロットの使用は難しそうに見えた」という。実際に1スロットで使用できるのは、一部の環境に限られると見たほうがよいかもしれない。
そのほかの「WinFast A300 Ultra TD MyVIVO」の主な仕様は、ビデオメモリ容量が128MB(DDR II)、搭載コネクタがVGA、テレビ、DVI-I。MPEG-2やAVIなどの形式によるビデオキャプチャ機能も備えている。
「FXFlow」のような排熱機能を持たない点と、一部マザーボードで部品が接触するなどの不具合が確認されているのは気になるところだが、拡張スロットの少ないmicroATXマザーボードなどのユーザーにとっては期待の製品といえるだろう。
□WinFast A300 Ultra TD MyVIVO(Leadtek Research)
http://www.leadtek.co.jp/3d_graphic/winfast_a300_ultra_td_myvivo_1.htm
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030322/etc_fx5800.html
【2003年3月15日】1スロット仕様のLeadtek製GeForce FX搭載カードが展示中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030315/etc_a300.html
| (Leadtek WinFast A300 Ultra TD MyVIVO) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]