i875Pチップセットが内蔵しているCSA(Communication Streaming Architecture)によるGigabit Ethernetインターフェイスを装備したSocket 478マザーボードが5製品発売になった。出回っているのは、GIGABYTEの「GA-8KNXP」「GA-8KNXP Ultra」と、Intelの「D875PBZLK」、ABITの「IC7-G」、MSIの「875P Neo-FIS2R」。実売価格は「GA-8KNXP」が28,800円~31,800円、「GA-8KNXP Ultra」が44,500円~47,800円、「D875PBZLK」が22,499円~23,000円、「IC7-G」が26,800円~29,799円、「875P Neo-FIS2R」が27,800円~29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
CSAを使用したマザーボードの登場は今回が初めて。先週i875P搭載マザーボードの第1弾として登場した4製品はいずれもCSAを使用しておらず、Gigabit Ethernetインターフェイスを装備したASUS「P4C800 DELUXE」とAOpen「AX4C Max」はPCI接続のコントローラチップを搭載していた。
CSAは、i875PチップセットのノースブリッジにあたるMCHが標準で搭載しているGigabit Ethernet専用ポート。いわばビデオカードにおけるAGPのようなもので、PCIバスの倍となる最大266MB/sの転送速度を持つほか、PCIバスにGigabit Ethernetチップを接続する従来の方法に比べMCH-ICH間の帯域を消費しないというメリットもある。
CSA対応のGigabit Ethernetチップは、「KENAI II」の名でも知られる「Intel 82547EI」が3月に発表されており、今回の製品はいずれもこのチップを搭載している。ちなみに、GIGABYTEの製品に付属しているマニュアルのブロック図にはミスがあり、この「KENAI II」がCSAではなくPCIバスに繋がるように記されている。
現時点では選択肢はこの5製品のみだが、今後はCSAを使用したGigabit Ethernet対応のSocket 478マザーボードが続々と登場してくると思われる。Gigabit Ethernetの高速性をフルに生かしたLAN環境を構築したいと考えている人にとって、今後はCSAを使っているかどうかがマザーボードを選ぶ際のキーポイントとなることは間違いない。
□GA-8KNXP/GA-8KNXP Ultra(Gigabyte Technology)
http://www.giga-byte.com/MotherBoard/Products/Products_GA-8KNXP.htm
http://www.giga-byte.com/MotherBoard/Products/Products_GA-8KNXP%20Ultra.htm
□Intel 82547EI(Intel)
http://www.intel.com/design/network/products/lan/controllers/82547ei.htm
□IC7-G(ABIT Computer)
http://www.abit4u.jp/product/mother/ic7_main.htm
□875P Neo-FIS2R(Micro-Star International)
http://www.msi.com.tw/program/products/mainboard/mbd/pro_mbd_detail.php?UID=434&MODEL=MS-6758
□関連記事
【2003年4月19日】Canterwoodことi875Pチップセット搭載マザーがデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030419/canterwood.html
| (GIGABYTE GA-8KNXPシリーズ) |
| (ABIT IC7-G) |
| (Intel D875PBZLK) |
| (MSI 875P Neo-FIS2R) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とクレバリー1号店とOVERTOPとツクモパソコン本店とTSUKUMO eX.と高速電脳とBLESS秋葉原本店]