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【エレン】 | 【組み立て中】 |
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【股間にマザーボード】 | 【お尻に電源ファン】 |
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【後姿】 | 【頭部】 |
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【頭を設置】 | 【サイン入り】 |
驚いたことに等身大の人間の形をした“等身大フィギュアPC”がアキバに姿を突然現した。女性が銃を片手にひざまづいた格好のそれは、まるでゲームに出てくる美人女性戦闘員といった風だ。名前は「エレン(ERN001-PC)」。
雑誌「PC-DIY」主催のイベントで出品されたもので、松村克也氏が連載中の「筐体改造一直線」の中で実際に制作された作品。4日(日)には同氏が実際に筐体製作のノウハウなどを講演を行う予定になっている。
●ひざまづく美人女性戦闘員
会場となっているTSUKUMO eX.店頭では、キルタイムコミュニケーション発行の自作PCユーザー向け雑誌「PC-DIY」の販促イベントを実施しており、ここで「エレン(ERN001-PC)」を常時展示中だ。イベントは3日間行われ、3日(土)はチャンドラ森本氏によるガス冷システムのデモ、4日(日)は松村克也氏のエレンに関する講演、5日(月)に抽選会が行われる予定になっている。
このイベントの目玉となっているのが、エレンの実物展示だ。エレンは松村克也氏のアイデアにより個人制作されたもので、まずマザーボードや電源等を設置可能な人型骨格を塩ビパイプで製作、その上から発泡スチロールで作った人体パーツをはめ込むという構造になっている。
●分割された人体パーツ
実質的なPCケース本体となっている骨格は、ちょうど人がひざまづいたような格好になっており、胸部に3.5インチHDD、腰部にMini-ITX対応マザーボード、臀部(尻)に電源、大腿部(太股)に光学ドライブを設置できるよう作られている。
発泡スチロールの人体パーツは、頭、腕、手首、胸、背、腰、足といった主要部分が取り外し可能になっており、PCのメンテナンスを行う場合や移動などの際には、必要な部分を取り外して作業が可能だ。この構造からすると、人体パーツだけバリエーションを増やし、パーツを付け替えて自由に姿を変更するという楽しみもできそうだ。
HDDのメンテナンスの際に胸の部分だけ取り外すというスタイルや、マザーボードが腰にあるためにケーブル類が股間から出てしまう外観、お尻から電源ファンからの熱風が出るあたりはウケ狙いのようにも見えるが、人体構造の余裕ある部分を考慮すれば、こうした配置にせざるを得ないようだ。
なお、実際に実装されているPCパーツは、マザーボードが「EPIA-E533」、HDDが富士通製40GB、光学ドライブはDVD-ROM対応、OSはWindows 2000がインストールされている。
●将来的にはシリコン素材も…
同誌の担当者によると、将来的には発泡スチロールではなく、シリコンなどの素材を使った、よりリアルなフィギュアPCの製作も検討中で、松村克也氏の意向もあって人型PCのコンセプトで今後もさまざまな制作を行っていく予定という。
日本ではアニメやゲームのキャラクターを立体化したフィギュアの人気が高まっているが、これをきっかけにして自作PCの世界もフィギュアのマニアックな世界に突入する可能性もありそう。
いずれ自然発生的にフィギュアPCのフォームファクタが規格化され、自由に人体パーツや骨格が一般ユーザー向けに提供される日がくるかもしれない。
【エレン制作秘話(動画)】
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erenm.wmv (約23MB / 11分15秒 / 352x240pixel / 280Kbps / WindowsMedia8) 「エレン制作秘話」 |
□イベント告知(ツクモ)
http://shop.tsukumo.co.jp/special.php?id=030502a
□KAT'S LAND(松村克也氏)
http://www4.justnet.ne.jp/~kat/
□PC-DIY(キルタイムコミュニケーション)
http://www.microgroup.co.jp/ktc/pc-diy/
| (PCケース) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.とPC-DIY]