i875PチップセットとPentium 4 3GHzの登場で普及が始まったFSB 800MHz/デュアルチャネルDDR400環境だが、ハイエンド向けのi875Pに続いてメインストリーム向けのと言われている未発表のi865チップセットを搭載したマザーボードの販売も始まった。販売が始まったのはMSI「865PE Neo2-LS」とEPoX「EP-4PDA2+」の2製品で、価格はそれぞれ16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と19,280円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 i865チップセットに関しては発表は数週間先という見方が一般的で、発表直前にフライング販売されたi875Pとは異なり、発表にかなり先だったフライング販売、ということになる。
i865はコードネーム「Springdale」で知られているメインストリーム向けと言われているSocjet 478用チップセット。i845GE/PEの後継かつi875Pの下位にあたり、VGA内蔵タイプの「Springdale-G(i865GE)」とVGAなしの「Springdale-P(i865PE)」の2種類があるとされている。詳細仕様は発表前のため不明だが、事前公開されている情報によると、「FSB 800MHz対応」「デュアルチャネルDDR400対応」「ICH5/5R採用」「CSA対応」といった基本仕様はi875Pと変わりない。主な違いはIntelが「PAT(Performance Acceleration Technology)」と呼ぶ高速メモリアクセス機能がない点などで、そのためにメモリアクセスのパフォーマンスが若干劣っていると見られている。
初のi865搭載マザーボードとなった両製品は、いずれもVGA非内蔵のi865PEを搭載したもので、「EP-4PDA2+」が1000Base-T LANやSerial ATA-RAID、Ultra ATA/133-RAID、IEEE-1394などを標準搭載した機能満載タイプ、「865PE Neo2-LS」がLANとサウンド機能のみを搭載したシンプルなタイプ。2製品とも似たような機能を持ったi875P搭載製品よりも格安で、特に「865PE Neo2-LS」はFSB 800MHz/デュアルDDR400対応マザーボード中で最安となる。
現時点で販売しているのはサトームセン パソコン館 PC isLandのみで、在庫状況も「極少量」。次回入荷の予定は未定としている。
□関連記事
【4月19日】Canterwoodことi875Pチップセット搭載マザーがデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030419/canterwood.html
| (EPoX EP-4PDA2+) |
| (MSI 865PE Neo2-LS) |
[撮影協力:サトームセン パソコン館 PC isLand]