【 2003年5月10日号 】
	RADEON 9600 PRO搭載ビデオカードが発売、ATI純正品

　ATIから現地時間の8日(木)に出荷開始が正式発表されたばかりのメインストリーム向け新型ビデオチップRADEON 9600 PROを搭載したビデオカードが早くもアキバに姿を現した。製品はATI純正のリテールパッケージ品「RADEON 9600 PRO」で、実売価格は27,580円～32,700円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　RADEON 9800シリーズの下位モデルとなるRADEON 9600シリーズは、メモリバス幅（128bit）とパイプライン数（4本）はRADEON 9800シリーズの半分になっているものの、プログラマブルPixel/Vertex Shaderエンジンの「SMARTSHADER」はバージョン2.0を搭載しDirectX 9をサポートする。アンチエイリアス機能の「SMOOTHVISION」はRADEON 9800シリーズと同じバージョン2.1を搭載している。

　また、RADEON 9600シリーズは通常モデルのRADEON 9600と高クロック版とされるRADEON 9600 PROの2種類が用意されている。具体的なクロックは不明だが、ATIのWebサイト上にあるスペック比較表の「Performance」という項目は、RADEON 9600が「Standard」、RADEON 9600 PROが「Enhanced」とされており、両者に性能差があるのは間違いない。

　今回発売となった「RADEON 9600 PRO」ビデオカードの主な仕様は、ビデオメモリが128MBのDDRタイプ（チップはSamsung製700MHz対応品の「K4D26323RA-GC2A」）、出力コネクタがVGA、テレビ、DVI。緑色の基板に標準的な四角形のファン付きチップクーラーを搭載しており、赤色基板と平行四辺形のチップクーラーを採用していたRADEON 9800 PRO搭載カードに比べると見た目は地味な印象だ。また、リテールパッケージ品だがDVI－VGA変換アダプタは付属していない。

　RADEON 9600 PRO搭載カードは、最上位のRADEON 9800 PRO搭載カードに比べればスペック面に派手さはないが、RADEON 9800 PRO搭載カードの中心価格帯が5万円台後半という高値で安定している現状を考えると、コスト重視派には注目の製品といえるだろう。

□RADEON 9600 Series（ATI Technologies）
http://www.ati.com/products/pc/radeon9600pro/
http://www.ati.com/products/pc/radeon9600pro/compare.html
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（ATI RADEON 9600 PRO）

[撮影協力:コムサテライト3号店とSuperCOM]

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