【 2003年5月24日号 】
非Intelで初のFSB 800MHz対応チップセットSiS648FX登場
P4S800 P4S800
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 FSB 800MHzをサポートするSiSの新型Pentium 4対応チップセット「SiS648FX」が21日(水)に正式発表され、同日に初の搭載製品も発売となった。第1弾となったのはASUSのSokcet 478マザーボード「P4S800」で、実売価格は12,480円~13,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 Intel以外のメーカーでは初のFSB 800MHz版Pentium 4対応チップセットとなるSiS648FXは、FSB 533MHz/DDR333をサポートするSiS648の強化モデルで、FSB 800MHzのほかシングルチャネルのDDR400インターフェイスをサポートするのが特徴。メモリバンド幅は、デュアルチャネルDDR400をサポートするi875P/i865の半分の3.2GB/sとなる。AGP 8XやUltra ATA/133をサポートするほか、ノースブリッジ-サウスブリッジ間を帯域幅1GB/sのMuTIOL 1Gテクノロジで接続するのはSiS648と同様だ。

 初のSiS648FX搭載製品となった「P4S800」は、主なオンボードデバイスは6チャネル出力対応サウンドとLANのみというシンプルなマザーボード。空きパターンが目立つ基板もシンプルな印象だが、一方ではI/Oパネル部にシリアルポートを1つ潰す形で同軸形式のS/PDIFコネクタを、PCIスロット近くにIEEE 802.11b規格対応のワイヤレスLAN機器が接続できるという独自の「WiFi」スロットを備えるといった特徴も持っている。

 SiS648FXはメモリバンド幅がi875P/i865の半分とはいえ、搭載マザーボードの「P4S800」は独自のBIOS保護機能「CrashFree BIOS2」などを装備するASUSの製品としては価格は安めといえる。ただ、i865PE搭載マザーボードにもほぼ同価格の製品が存在するだけに、今後他のメーカーからさらに安価なSiS648FX搭載マザーボードが登場することも期待したいところだ。

□SiS648FX(Silicon Integrated Systems)
http://www.sis.com/products/chipsets/oa/pentium4/648fx.htm
http://www.sis.com/news/press/648fx.htm
□P4S800(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com/products/mb/socket478/p4s800/overview.htm
□関連記事
【2003年5月17日】Springdaleことi865チップセット搭載マザーが続々と登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030517/springdale.html
【2003年4月19日】Canterwoodことi875Pチップセット搭載マザーがデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030419/canterwood.html

 (ASUS P4S800)

[撮影協力:コムサテライト3号店高速電脳SuperCOM]


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