CPUクロック調整ダイヤルを備えるというユニークなSocket 478対応小型自作PCキット「EZ-Buddie(EZ-D1S42)」がEliteから登場した。実売価格は29,799円~31,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。TSUKUMO eX.で初めてデモが実施された4月当初は「5月末~6月発売予定」とされていた製品だが、その予定からはかなり遅れるかたちでの発売となった。
やはり「EZ-Buddie」の目玉は、なんといってもフロントパネルに備えた「CPU CLOCK」ダイヤルだろう。左右に回すだけでFSBクロックが調節できるという優れもので、手軽にオーバークロックを試してみたい人にはまさに注目の機能といえる。ただし、いくら調節が楽といってもクロックがCPUなどの限界を超えた場合はOSがハングアップしたりするので要注意。もちろんオーバークロック自体も自己責任で行なう必要がある。
フロントパネルにはこのほか、CPUの温度やマザーボード/メモリ/HDD/光学ドライブの障害発生状況などが確認できる多機能インジケーター「EZ-Watcher」を装備。表示窓には赤、緑、オレンジといった色のLEDが使われており、見た目もなかなか派手だ。
筐体のサイズは高さ262×幅162×奥行き310mmで、電源は冷却ファン付きの容量12V/16AのACアダプタ、マザーボードにはSiS651+SiS962チップセット搭載の「EZ-S42」をそれぞれ採用。AGP×1、PCI×1、DDR SDRAM対応DIMM×2のスロットのほか、VGA、6チャネル出力対応サウンド、LAN、IEEE 1394、6種メディア対応メモリカードリーダーなどの機能を装備している。CPUはFSB 533/400MHzのPentium 4/Celeronに対応。
「CPU CLOCK」ダイヤルや「EZ-Watcher」といった機能はもちろん、キューブ系とミニタワーの間を取ったような小型で縦長の筐体もなかなかユニーク。機能重視派と小型PCマニアの双方の注目を集めそうだ。
なお、Stormでは、クロック調整ダイヤルを回せる状態のデモ機を店内で展示中だ。
□EZ-Buddie/EZ-D1/EZ-S41(Elitegroup Computer Systems)
http://elite.gisnet.jp/products/ezbuddie.htm
http://elite.gisnet.jp/products/ezbuddie_spec.htm
http://elite.gisnet.jp/news/news206.htm
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【2003年4月26日】CPUクロック調整ダイヤル付き小型PCが近日登場予定
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030426/etc_ezbuddie.html
| (Elite EZ-Buddie) |
[撮影協力:OVERTOPとT-ZONE. PC DIY SHOP]