【 2003年7月12日号 】
高級CDプレイヤー似のデスクトップPCケースが9月に発売予定
PCM-S1PCM-S1
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 電源と筐体込みの予価がなんと20万円台という、超高級といっても過言ではない、高級CDプレイヤー似のアルミ製microATXケース「PCM-S1」が9月に音響メーカーのデノンから登場する予定だ。現在CUSTOMでサンプルの展示とスライドショーによるデモが行なわれている。

 まさに高級オーディオ機器といったルックスのこの「PCM-S1」は、同店によるとデノンが企画したオリジナルPCケース。対応フォームファクターはmicroATX。筐体は同社の高級オーディオ製品と同じ8mm厚の最上級アルミ材を用いたもので、デザインはもちろん表面の質感もこれまでの「オーディオ機器風」の製品とは一線を画している。

 フロントパネルには電源やリセットスイッチのほか光学ドライブ用のトレイやUSBコネクタなどを装備。スイッチ位置など細部のレイアウトは異なるが、一見すると「DCD-SA100-N」などの同社製高級CDプレイヤーとそっくりだ。

 また、ファンレス仕様のdeltatronic製360W ATX電源「Silentium!」を搭載するのも特徴のひとつだ。サイズは一般的なATX電源と同様だが、放熱効果を上げるため上面と背面がフィン状の特殊な筐体を採用しており、さらに「PCM-S1」では電源と筐体の間にアルミを挟み、これを介して電源の熱を筐体側で放熱する構造をとっている。同店によれば、この電源は「ネジの位置などの関係でそのままでは一般のPCケースでは使えないが、ケースのバックパネル構造によっては、無改造で付けられるモノもある」という。電源単体の予価は6万円台としている。

 なお、展示中のサンプルは、プロトタイプの筐体を水冷仕様に改造したもので、製品版では一般のPCケースと同様の空冷仕様になるとのこと。温度表示に使っている前面のLEDパネルも、製品版でどのような機能になるのかも不明だそうだ。

 ちなみに店頭販売は受注扱いで、注文時にカスタマイズ指定可能になるとのこと。本体カラーはブラック、シルバー、シャンパンゴールドの3種類が用意される予定。カスタマイズできる部分は、前面の数字表示パネル部分(DIN規格)と、LEDの色、筐体色、背面形状を通常ATX電源に変更する点など。

 デノンが企画を手がけるという点と、かつてない高い価格に興味が湧いたという高級志向のユーザーは少なくないだろう。それ以外の人も、20万円もするPCケースとは一体どのようなものなのか、一度同店のサンプルでチェックしてみるのもよいかもしれない。

□デノン
http://denon.jp/
□PCM-S1 [HDD TR] ハードディスクトランスポート(イケオン)
http://www.ikeon.co.jp/pcm_s1.htm

 (PCケース)

[撮影協力:CUSTOM]


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