【 2003年8月30日号 】
USB接続のMPEG-4ハードウェアエンコーダが評価用で単体発売
あくまでも「評価キット」という位置づけで価格は約2万円
MPEG4-USB(表)主な仕様
【MPEG4-USB(表)】【主な仕様】
MPEG4-USB(裏)価格は約2万円
【MPEG4-USB(裏)】【価格は約2万円】
WIS GO7007手書きCD-R
【WIS GO7007】【手書きCD-R】
 720×480ドット/30fpsでMPEG-4形式データのエンコードが可能という、注目のUSB接続ビデオキャプチャ製品「MPEG4-USB」が玄人志向から登場した。これまでMPEG-4はデジタルカメラなどの民生機器で低解像度/低フレームレートでのエンコードは可能だったものの、高品質なエンコードはPC上でソフトウェアエンコードで実現するしかなかったため、注目の製品といえる。

●あくまで「評価キット」

 ただし、今回の製品は基板がむき出しの状態で、あくまでも「評価キット」という位置づけで販売されている。実売価格は19,799円~19,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。各ショップの入荷量はいずれも少量で、「おそらく今回限りの限定入荷品」(販売ショップ)というから、かなり貴重なものになりそうだ。

 「MPEG4キャプチャ評価キット」と銘打たれた「MPEG4-USB」のパッケージの中身は、つまんで持てるサイズの小型基板とUSBケーブル、表面に「MPEG4-USB」と手書きされたCD-Rの3点のみ。基板にはWIS製MPEG-4/2/1対応エンコーダチップ「GO7007」や、コンポジットビデオ、S-Video、USB(Mini-B)の各コネクタが搭載されている。マニュアルや説明書きなどは一切付属しておらず、まさに評価キットという印象だ。

●MPEG-1/2/4やDivXに対応

 エンコーダチップの「GO7007」は非常に多くのフォーマットをサポートした映像専用エンコードチップで、代表的なものだけでもMPEG-4、DivX、MPEG-1/2、Moition JPEG、DV形式に対応しており、玄人志向によると「付属ソフトと組み合わせることで、DivXやMotionJPEG、MS-MPEG4の各コーデックを使ったAVIファイルやMPEG-1/2ファイルを作成できる」という。チップ自体の対応解像度は最大720×480ドット/30fpsまたは720×240ドット/60fpsで、MPEG-4での対応ビットレートは1Kbps~40Mbps(CBR/VBR)。ただし、インターフェイスが低速なUSB 1.1のため、実際に利用できるビットレートはかなり制限される。

 バスパワー動作に対応しているが、音声の入力コネクタは装備しておらず、音声のキャプチャにサウンドカードなどが必要とされている点には要注意だ。

 同ブランドの「キワモノ」シリーズに属するだけに、まさに上級者向けといえるが、MPEG-4のハードウェアエンコードに対応したPC用キャプチャキットがアキバに出回るのはこれが初となるだけに、映像系のマニアを中心に注目を集めそうだ。

□MPEG4-USB(玄人志向)
http://kuroutoshikou.com/products/tvcuner/mpeg4-usb.html
□GO7007(WIS Technologies)
http://www.wischip.com/go7007.htm

 (玄人志向 MPEG4-USB)

[撮影協力:コムサテライト3号店LAOX PC・DO SHOPクレバリー1号店TSUKUMO eX.]


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