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【パッケージ】 | 【A9600XT/TVD/N/128M】 |
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【カード裏側】 | 【コネクタ接続図】 |
ATIからRADEON 9800 XTと同時に発表された下位モデルのRADEON 9600 XTを搭載するビデオカードが発売となった。128MBのビデオメモリとテレビ入出力機能を搭載したASUS製「Radeon 9600 XT(A9600XT/TVD/N/128M)」で、実売価格は28,160円~28,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●Low-K採用で高クロック化
RADEON 9800 XTと同様に、従来モデルの改良版ビデオチップといえるRADEON 9600 XTは、動作クロックを上げることで性能向上を実現したのが主な特徴。メモリクロックはRADEON 9600 PROと同じ600MHzのままで、コアクロックをRADEON 9600 PROの400MHzから500MHzに向上させている。
また、10月上旬に行なわれたATIの国内説明会では、省電力性に優れるという低誘電(Low-K)層間絶縁膜技術を採用することも明らかにされている。このLow-Kの採用により、高クロック化と消費電力の低減が実現できたという。主な性能指標値は、ピクセルフィルレートが20億pixels/s(RADEON 9600 PROは16億4,000万pixels/s)、演算能力が2億5,000万triangles/s(同2億triangles/s)。また、RADEON 9800 XTと同様、「ATI OVERDRIVE」という動的な動作クロック変更機能も追加搭載されている。この「ATI OVERDRIVE」は、「チップ内蔵の温度センサーがビデオチップの温度を計測し、動作限界温度まで余裕がある場合はコアクロックを引き上げる」というもので、RADEON 9600 XTならば最大コアクロックは550MHzになるという。
●1スロット仕様
ASUSのATI製ビデオチップ採用製品第2弾となる「Radeon 9600 XT(A9600XT/TVD/N/128M)」は、同社製RADEON 9800 XT搭載カード「Radeon 9800 XT(9800XT/TVD/N/256M/A)」と同じ明るい赤の基板を採用。基板上にはASUSロゴをかたどったユニークなデザインのヒートシンクを搭載しているが、ファンを含めた冷却システム全体の大きさはごく標準的なサイズといったところ。外付けのアダプタによりテレビ入出力機能をサポートする点や、バンドルゲーム「Half-Life 2」のクーポン券が付属するのは「Radeon 9800 XT(9800XT/TVD/N/256M/A)」と同様だ。
□Radeon 9600 XT/TVD(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com/products/vga/r9600xt/overview.htm
□RADEON 9600 Series
http://www.ati.com/products/radeon9600/radeon9600pro/
□関連記事
【2003年10月25日】RADEON 9800XT搭載カードがASUSや玄人志向など各社から発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031025/etc_radeonxt.html
| (ASUS Radeon 9600 XT) |
[撮影協力:高速電脳]