【 2003年11月22日号 】
Intel製Gigabit LANカードの偽造品が流通、パッケージ品も
Intel Pro1000MT Desktop AdapterIntel Pro1000MT Desktop Adapter
 Intel製のGigabit Ethernetカードを最近購入したという人や、これから購入する予定があるという人は要注意。複数のショップが明らかにしたところによると、品質を重視するユーザーの間でGigabit Ethernetカードの定番と言われる「Intel Pro1000MT Desktop Adapter(PWLA8390MT)」に偽造品が流通していることが判明したという。カードの外観がそっくりなうえ、バルク品以外にリテールパッケージ品にも偽造品が見つかったというから深刻だ。

 USER'S SIDEとDOS/VパラダイスがWeb上で公式に明らかにした情報によると、見た目だけではほとんど判別不能な「Intel Pro1000MT Desktop Adapter(PWLA8390MT)」の偽造品が確認され、両店が販売したものに該当品があれば交換に応じるという。カードのデザインがまったく同一なうえ、搭載チップを含めてハードウェア的な仕様はIntel製とまったく同じでPC上では問題なく動作するため、これまでほとんど気が付かれなかったようだ。

 見た目だけでは判別できないため、カードの真贋を確実に見分けるには、実際にPC上で動作している状態でMACアドレスを確認するしかない。MACアドレスには製造メーカー固有の番号(OUI)が含まれており、16進数のMACアドレス先頭6桁がそれにあたる。Intelの製品であれば、これが「00-07-E9」(Intelの番号はほかにも複数ある)になっているはずだが、偽造品はこれが「00-07-F6」というIntelとは無関係の企業(Qqest Software Systems)のものになっているという(23日(日)現在、USER'S SIDEのWebサイトでは一部で「Intel製は00-07-F9」という旨の表記があるが、00-07-F9はPhonetics社のコードのため、Webサイトの表記ミスと思われる)。すでに購入して使用中だという人はすぐにMACアドレスを調べてみるといい。また、OUIと製造メーカーの対応リストはIEEEが公開しているので、上記2つのいずれでもないようならば、IEEEのWebサイトで検索してみるのもいいだろう。

 7,000円程度のそれほど高価でもないカードだが、Intelの品質に期待して購入している人にとってはショックな話だ。USER'S SIDE本店では現在、同製品についてはリテールパッケージ品も含め、すべて1枚1枚MACアドレスをチェックした上で確認済みシールを貼って販売しているという。確実に入手したいのなら同店で購入するのがいいだろう。

 すでに使用中している製品が偽造品であることが確認された場合は、購入時の保証規約を十分確認のうえ、購入ショップに相談することをお勧めする。

□ニセ物(?)、コピー品(?)の Pro1000MTモドキ(?) が流通する!(USER'S SIDE)
http://www.users-side.co.jp/guide/press/pwla8390mt.php
□弊社販売商品についてのお詫び(サードウェーブ)
http://www.dospara.co.jp/info/share.php?contents=support_info&m=n
□IEEE OUI and Company_id Assignments(IEEE)
http://standards.ieee.org/regauth/oui/index.shtml
□Intel PRO/1000 MT Desktop Adapter(Intel)
http://www.intel.com/network/connectivity/products/pro1000mt_desktop_adapter.htm

 (Intel PRO/1000 MT Desktop Adapter)

[撮影協力:USER'S SIDE本店]


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