【 2003年11月29日号 】
ファンレス外付けHDDが発売、高放熱鋼板「コーベホーネツ」採用
HD-U2HD-U2
 筐体素材に神戸製鋼が開発した放熱性薄鋼板「コーベホーネツ」を採用することでファンレスを実現したというUSB 2.0接続の外付けHDD「HD-U2シリーズ」がバッファローから登場した。ラインナップは最大容量の300GBモデル「HD-300U2」など4種類。29日(土)時点で販売を確認したのは120GBモデル「HD-120U2」と160GBモデル「HD-160U2」のみで、実売価格は120GBモデルが17,799円~17,800円、160GBモデルが21,480円~21,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 神戸製鋼が開発したコーベホーネツは、電気亜鉛めっき鋼板の7倍以上の放射率を持つ放熱性薄鋼板で、筐体内の温度を約4℃低下させることで発熱量を約40%吸収できるという。「HD-U2シリーズ」で採用されている筐体「ヒートシンクボディ」はこのコーベホーネツを使ったもので、アルマイト処理のアルミ版に比べ熱放射率を15%向上させたとしており、電源内蔵ながらファンレス、省スペース性を実現しているのが特徴だ。

 ちなみに、コーベホーネツは日立エルジーデータストレージ製のDVDマルチドライブでの採用例があるとしており、神戸製鋼のWebサイトには「GMA-4020B」と思われるドライブの写真とともに記事が掲載されている。

 高性能化に伴って発熱量が増える傾向にあるPCのパーツや周辺機器だが、今後こうした最新素材の採用によって解決していく例が増えそうだ。「コーベホーネツ」はその有力素材のひとつと見られ、ラトックも同素材採用のPCケースとHDDケースをイベントで参考出品している。

□HD-U2シリーズ(バッファロー)
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/h/hd-u2/
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2003/065_1.html
□コーベホーネツ(神戸製鋼)
http://www.kobelco.co.jp/column/topics-j/messages/144.html
http://www.kobelco.co.jp/bizup/b021101/bizup02.htm

 (バッファロー HD-U2シリーズ)

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]


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