【 2003年12月6日号 】
MSIがICH6Wの仕様を公開、1TB HDD搭載のキューブPCも展示
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 このところPCパーツメーカーのイベント会場として定着しつつあるLinux Cafe di PRONTO秋葉原店(ブロックD2-[e2])で、今度はMSIが「MSI第8回お客様大感謝祭」を7日(日)に行った。MP3プレイヤーのMEGA STICKを中心に既存製品のプロモーションを中心にしながらも、未発表の最新キューブ系自作PCキットの展示、Intel未発表のチップセットの仕様を公開するなどパワーユーザーには注目の内容となった。

 会場で展示されていた製品は、MP3プレイヤー、ビデオカード、マザーボードの既存製品が中心。一見すると地味な内容だが、会場の奥にはキューブ系自作PCキット「MEGA」シリーズの最新モデルとして、i865Gチップセット搭載の「MEGA 865G」が用意され、Pentium 4 Extreme Edition 3.20GHzとGeForce FX 5950 Ultra搭載カードなどと組み合わせた「熱血ゲームステーション仕様」のPCとして動作していた。これ以上ないという最強スペックを詰め込みながら、小型のキューブ系PCで動くのだからパワーユーザーには見逃せない存在だろう。

 また、この製品はフロントパネルも一新され、配色はワインレッドを基調とし、蛍光管表示の派手な大型パネルが組み込まれ、まさにオーディオミニコンポといった風貌になっている。nForce2チップセット搭載のSocket Aモデル「MEGA 180」も展示され、こちらはホワイトを基調とした配色を採用している。「MEGA 865G」は2004年、「MEGA 180」は年末にも発売されるということなので、パフォーマンスとデザイン重視でキューブ系PCを選びたいという人は注目だ。

 このほか、キューブ系PCでは、既存の「MEGA 651」をベースに、300GB HDDを3台搭載して約1TBのストレージ環境を実現しつつ、精密なファンコントロールで“ほぼ無音”で動作するという「静音データセンター仕様」のPCもデモされていた。Pentium 4 3.06GHzとGigabit LANカードまで搭載し、内部に取り付けられた4連ファンコントローラで各種ファンを制御するという構造のもので、既存製品の可能性を大きくアピールしていた。

 当初は報道陣向けとされていた製品説明会は一般ユーザーにも開放され、いくつか目新しい内容が見られた。マザーボードのプラットフォームに関して、2004年にはIntelから次世代サウスブリッジとして「ICH6W」がリリースされ、これはIEEE 802.11b/gの無線LAN機能を統合、ソフトウェアアクセスポイント機能もあり、2004年第2四半期にリリースされる予定という。「Unwire on Desktop PC」のロゴも公開され、2004年はデスクトップPCも無線LANが標準になるという。これまでに次世代サウスブリッジに関しては、DDR2やPCI Express、FSB 1,066MHzに対応する「ICH6」「ICH6R」という型番のものは情報が流れていたが、無線LANを統合するという「ICH6W」の情報がメーカー筋から公式に出できたのは初めて。

 MSIによると、会場はスクラッチカードを使った抽選会が盛況だったこともあり、予想以上に人が入ったとのこと。やはり、ほかでは見られない最新製品や情報が得られるメーカーのイベントはアキバでは人気があるようだ。MSIではまたイベントを計画する予定とのことなので、次回にも期待したいところだ。

□第八回 お客様大感謝祭 開催決定!!(エムエスアイコンピューター・ジャパン)
http://www.msi-computer.co.jp/cat/event-tgd.html

 (MSI製品)

[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館BLESS秋葉原本店エムエスアイコンピューター・ジャパン]


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